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今回はアクセス解析の基礎の基礎について。
よく相談レベルで「GoogleAnalyticsって色々書いてあるけど、どこ見たらいいの?」と聞かれます。
どこ見ればいいって言われても困ってしまうのですが、最低限ここさえ見ればホームページの現状把握はできる!というポイントをご紹介します。
現状のアクセスを確認するポイント
ホームページの戦力は以下3点で測ります。
- 集客力
- 営業力
- クロージング力
アクセスまわりのポイント(集客力)
サマリー
まず基本のサマリーです。
「ユーザー」 → 「概要」
GoogleAnalytics用語解説
「セッション」 アクセス(回数)
「ユーザー」 アクセス(人数)
「ページビュー数」 何ページ表示されたか
「ページ/セッション」 1アクセス(回数)で平均何ページ見られるか
「平均セッション時間」 平均の滞在時間
「直帰率」 直帰=1ページのみ見て離脱する率
「新規セッション率」 初めてアクセスした割合
このデータの活かし方
基本的にはここでは数字を「見る」だけです。
よく「この数字はいいの?悪いの?」と言われますが、アクセス解析をする上で、競合サイトと比べて良い悪いはあまり問題ではありません。
アクセス解析の目的は現状改善。
比較対象は競合他社ではなく、過去の自社サイトとの比較に終始すべきです。そうは言っても中々納得いただけないので、軽く基準を記載します。
・セッション=目標のコンバージョン(予約、販売、問い合わせ)数×100程度は最低限必要です。
・ページ/セッション=4P以上は欲しい
・直帰率=60%以上は改善が必須、40%以上は黄色信号
※ホームページの規模、サイトの種類(オフィシャルサイト、ECサイト)によって大きく異なります。
参照元/メディア
次にどこからユーザーが来ているか?を確かめます。
「集客」 → 「すべてのトラフィック」 → 「参照元/メディア」
「参照サイト」という項目もありますが、まずは「参照元/メディア」を確認しましょう。
「参照元/メディア」を解析することで、今後の広告展開を検討する素材となります。
このデータの活かし方
この「参照元/メディア」で確認すべき要素は
「直帰率」「ページ/セッション」です。
メディアによってユーザー層は異なります。
よってメディアごとにニーズの大小が異なり、直帰率やページ/セッションに大きい差が出ます。
直帰率が低く、ページ/セッションが多ければ、ニーズにマッチしている可能性が高く、今後の広告展開に活かすことができるでしょう。
ホームページ内の動きに関するポイント
では、どこからどれだけきているか?が分かったところで、ユーザー来訪後の動きにフォーカスを当てます。
まずはどのページから来ているか?を分析します。
上図にあるようにトップページ以外からの来訪は年々増えています。
皆さんも商品を買おうと検索した場合、楽天やアマゾンのトップページにたどり着くことなく、商品詳細から流入した経験があるのではないでしょうか?
自社のホームページがどのページから流入しているかをまず確認します。
ランディングページ
「行動」 → 「サイトコンテンツ」 → 「ランディングページ」
ここではどのページからユーザーが来訪したかを確認することができます。
ページごとに新規セッション率や直帰率を確認し、どのページから流入させることが、このホームページにとって得策かを判断することが可能です。ホームページ全体から確認するのではなく、まずは入口から確認し、全体を確認することでホームページの流れを確認することができます。
すべてのページ
入口を確認したので、そこからホームページ全体を確認します。
「行動」 → 「サイトコンテンツ」 → 「すべてのページ」
ここで確認すべきは見せたいページが本当に閲覧されているかどうか?です。
ユーザーに見せたいページを見られていないようであれば、導線の再確認が必要ですし、逆に言うと大して重要でないページが見られているようであれば、それがなぜか?を検討する必要があります。ここでの結果は、ホームページ運営者の意図と、ユーザーの動きとのギャップを確認し、そのギャップを埋めるための次の施策の素材として活用してください。
コンバージョン周りのポイント
この記事で最も重要なポイントなので、ちょっと詳しく説明します。
ホームページのアクセス周り、ホームページ内の動きを確認したら、最後にコンバージョン周りを確認します。
もちろんコンバージョン(問い合わせ等)ページのページビュー数、離脱率、滞在時間は重要です。
それらの確認は必須。そして、上記の数値が悪いようであれば、可能な限りEFO(エントリーフォーム最適化)と呼ばれる施策を実施しましょう。
しかし、セオリー通りの最適化をして改善することもありますが、それでは数値が変化しない場合もあります。
ユーザビリティテストを実施したり様々方法はありますが、結論を言うとEFOには限界があります。
EFO(エントリーシート最適化)は入力フォームの使い勝手を良くすることです。
しかし、どうやったって入力はしてもらわなければならないわけで、改善には限界があるわけです。
その場合、どう改善するかというとコンバージョンページに流入するユーザーの質を上げるしかありません。
ではどこをどのように確認し、活かすかを以下に記載します。
まずは先ほどの全てのページからコンバージョンページをクリックします。
すると以下のようなページが表示されますので、赤枠内の「ナビゲーションサマリー」をクリックしてください。
すると以下のようなページに遷移します。
コンバージョンページの前後のユーザーの移動を確認することができます。
結構このナビゲーションサマリーを知らない方が多いのですが、この情報はとても重要です。
特に重要なのは前に見たページです。
話しを戻します。
EFOに限界がある以上、コンバージョンページに流入するユーザーの質を上げなければなりません。質を上げるにはユーザーのテンションを検討しましょう。
非常に抽象的な表現ですが、ホームぺージ内のどの情報を見たユーザーが問い合わせをしやすいのか?を検討し、そのページ自体の強化及び、コンバージョンページへの導線を強化することで、質の向上を図ることが可能です。
単純にアクセスを増やす行為は時間とコストがかかります。しかしこういった知恵を絞ることで、全体のアクセスを増やすことなく、コンバージョン率を向上させることは可能です。
本記事のまとめ
アクセス解析を実施することで、アクセス数が増えるわけではありません。アクセス解析は現状を知ることができ、流入後の質を向上させる材料を知ることができます。
まだまだ基礎の基礎ですが、本記事で記載した部分を確認してみてください。
もしかすると改善の糸口が見つけられるかも知れません。
弊社ではホームページ制作だけでなく、アクセス解析を中心とした運用もお受けしています。
アクセス解析に関するご不明点等々は、下記お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。