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失敗しないサーバ移転手順の完全ガイド|初心者向けチェックリスト付き

サーバ移転の際、思ってた以上に手順が統一されていない現場に遭遇するので、今回サーバ移転の手順をまとめてみました。

失敗するとWebサイトが表示されなくなったり、メールが使えなくなったりといったリスクがあります。この記事を読めば、初心者の方でも失敗しないサーバ移転の全手順を5ステップで完全に理解できます。データのバックアップからDNSの切り替え、SSL再設定まで、付属のチェックリストを使えば、ダウンタイムを最小限に抑え、抜け漏れなく安全にサイト移転を完了させることが可能です。

Contents

サーバ移転手順の全体像と流れを5ステップで解説

Webサイトのサーバ移転は、専門的で難しそうに聞こえるかもしれません。しかし、正しい手順と全体の流れを事前に把握しておけば、初心者の方でも安全に完了させることが可能です。

まずは、サーバ移転がどのようなステップで進むのか、全体像を掴みましょう。大きく分けて、以下の5つのステップで作業を進めていきます。

  1. 【ステップ1】事前準備:新旧サーバの契約や情報確認、スケジュール調整など、移転作業をスムーズに進めるための土台を整えます。
  2. 【ステップ2】データのバックアップ:万が一の事態に備え、現在運用中のWebサイトのファイルとデータベースをすべて保存します。
  3. 【ステップ3】新サーバへのデータ移行:バックアップしたデータを、新しく契約したサーバへアップロードし、正常に動作するよう設定します。
  4. 【ステップ4】表示確認とDNSの切り替え:サイトが新サーバで正しく表示されるかを確認した後、ドメインの向き先を旧サーバから新サーバへ変更します。
  5. 【ステップ5】最終確認と旧サーバの解約:DNSの切り替えが完了し、サイトが安定して表示されることを確認してから、旧サーバを解約します。

この5つのステップを順番に、そして慎重に行うことが、サーバ移転を成功させるための最も重要なポイントです。各ステップの具体的な作業内容は、この後の章で図解を交えて詳しく解説しますので、ご安心ください。

サーバ移転にかかる時間と費用の目安

サーバ移転を計画する上で、どれくらいの時間と費用がかかるのかは非常に気になるところです。ここでは、一般的な目安について解説します。

移転作業にかかる時間の目安

サーバ移転にかかる時間は、Webサイトの規模(データ量やファイル数)や、作業に慣れているかどうかによって大きく変動します。DNSの切り替え後、新しい情報がインターネット全体に行き渡る「DNS浸透」には、通常24時間から最大で72時間ほどかかることも念頭に置いておきましょう。

サイトの規模 作業時間の目安 備考
小規模サイト
(個人ブログ、数ページのサイトなど)
3時間~半日程度 データ量が少なく、データベースも小規模な場合。
中規模サイト
(企業サイト、小規模ECサイトなど)
半日~2日程度 ページ数や画像が多く、データベースの容量も大きい場合。
大規模サイト
(大規模メディア、ECサイトなど)
数日~ 専門業者への依頼を推奨します。入念な計画が必要です。

上記の作業時間に加え、DNSの浸透期間も考慮し、最低でも1週間程度の余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。

移転作業にかかる費用の目安

サーバ移転にかかる費用は、「自分で作業するか」「代行業者に依頼するか」で大きく変わります。また、契約するレンタルサーバのプランによっても変動します。

項目 費用の目安 備考
新サーバの契約費用 初期費用:0円~5,000円
月額費用:500円~3,000円
契約するレンタルサーバ会社やプランによります。
ドメイン移管費用 1,500円~5,000円程度 ドメイン管理会社を変更する場合にのみ発生します。
有料SSL証明書費用 年間数万円~ 無料SSL(Let’s Encryptなど)を利用する場合は0円です。
移転代行サービスの費用 30,000円~100,000円程度 サイトの規模や作業内容によって変動します。

最近では、エックスサーバーやConoHa WINGといった人気のレンタルサーバ会社が、無料でサーバ移転を代行してくれるサービスを提供している場合もあります。自分で作業するのが不安な方は、こうしたサービスを利用するのも賢い選択です。

【ステップ1】サーバ移転の事前準備

サーバ移転の成否は、この「事前準備」で9割が決まると言っても過言ではありません。準備を怠ると、作業中にトラブルが発生してサイトが表示されなくなったり、最悪の場合データを失ってしまったりするリスクが高まります。ダウンタイム(Webサイトが表示されない時間)を最小限に抑え、安全かつスムーズに移転を完了させるためにも、一つひとつの項目を丁寧に進めていきましょう。このステップでは、移転作業を始める前に必ず済ませておくべき3つの準備項目について詳しく解説します。

新サーバの契約と旧サーバ情報の確認

まずは、データの引越し先となる新しいサーバを契約し、現在利用している旧サーバから必要な情報を集めます。この情報収集が、後の作業効率を大きく左右します。

新しいレンタルサーバの選定と契約

新しいサーバを選ぶ際は、現在のサイトの規模や将来の展望に合わせて、最適なプランを選択することが重要です。以下のポイントを参考に、複数のサービスを比較検討しましょう。

    • 表示速度と安定性:Webサイトの表示速度は、ユーザー体験(UX)やSEO評価に直結します。NVMe SSDの採用や高速なWebサーバソフトウェア(LiteSpeedなど)に対応しているかを確認しましょう。

スペック(容量・転送量):現在のサイトのディスク使用量や月間アクセス数を元に、余裕を持ったスペックのプランを選びます。画像や動画が多いサイトはディスク容量、アクセス数が多いサイトは転送量の上限に注意が必要です。

  • セキュリティ対策:WAF(Web Application Firewall)や不正侵入検知システム、無料の独自SSL証明書など、標準で提供されているセキュリティ機能が充実しているかを確認します。
  • サポート体制:電話やメールでのサポートが24時間365日対応か、対応は迅速で丁寧かなど、万が一のトラブル時に頼れるサポート体制が整っていると安心です。
  • 費用:初期費用と月額料金のバランスを考え、コストパフォーマンスに優れたサービスを選びましょう。長期契約による割引なども考慮に入れると良いでしょう。

日本国内で人気のある代表的なレンタルサーバには、「エックスサーバー」や「ConoHa WING」、「さくらのレンタルサーバ」などがあります。それぞれの公式サイトで最新のプラン内容やキャンペーン情報を確認し、ご自身のサイトに最も適したサーバを契約してください。

旧サーバの重要情報の収集と整理

次に、旧サーバから移転作業に必要な情報をすべて集め、いつでも参照できるように整理しておきます。これらの情報は、旧サーバのコントロールパネルや契約時に送られてきたメールに記載されていることがほとんどです。探し方がわからない場合は、旧サーバのサポートに問い合わせてみましょう。

特にFTP情報とデータベース情報は、データ移行の際に必ず必要になるため、間違いのないように控えておきましょう。

旧サーバで確認・整理すべき情報一覧
分類 確認項目 主な確認場所
FTP情報 FTPホスト(サーバ)名、FTPユーザー(アカウント)名、FTPパスワード サーバのコントロールパネル、契約時の設定完了メール
データベース情報 データベース名、データベースのユーザー名、データベースのパスワード、データベースのホスト名 サーバのコントロールパネル(phpMyAdminへのログイン情報など)
ドメイン管理情報 ドメイン管理会社のログインID、パスワード ドメインを取得したサービスの管理画面
メールアカウント情報 独自ドメインで作成したメールアドレス、パスワード、各種設定情報(POP/IMAPサーバ名など) サーバのコントロールパネル
WordPress情報 WordPressの管理画面ログインID、パスワード ご自身で設定・管理

移転作業のスケジュール計画

サーバ移転は、DNSの切り替えに伴い、一時的にサイトが不安定になる可能性があります。そのため、無計画に作業を始めると、ビジネスチャンスの損失やユーザーへの迷惑につながりかねません。サイトへのアクセスが最も少なくなる深夜や早朝の時間帯に作業を行うなど、影響を最小限に抑えるための綿密なスケジュール計画が不可欠です。

以下のポイントを参考に、具体的な作業計画を立てましょう。

  • 作業日時の決定:Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを使い、曜日別・時間帯別のアクセス数を確認します。アクセスが集中する時間帯を避け、週末の深夜や早朝など、最も影響の少ない日時を作業日として設定します。
  • 作業時間の見積もり:各ステップ(バックアップ、データ移行、表示確認など)にかかる時間を大まかに見積もり、全体の作業時間を算出します。初めての場合は想定よりも時間がかかることが多いため、余裕を持った計画を立てましょう。
  • DNSの浸透期間を考慮:DNS(ネームサーバ)を新サーバへ切り替えた後、その情報がインターネット全体に行き渡るまでには、通常24時間から最大で72時間程度の「浸透期間」が必要です。この期間中は、新旧どちらのサーバにアクセスされるか不安定になることを理解しておきましょう。
  • トラブル発生時の予備日:予期せぬエラーやトラブルが発生することも想定し、すぐに対応できるような予備日や時間帯を設けておくと安心です。
  • 関係者への事前告知:もし複数人でサイトを管理している場合や、ECサイトなどで顧客に影響が出る可能性がある場合は、事前にメンテナンス期間として作業日時を告知しておくことが重要です。

必要なツールの準備(FTPソフトなど)

サーバ移転作業を効率的に進めるために、いくつかの専門ツールが必要になります。作業を始める前に、これらのツールをご自身のPCにインストールし、基本的な使い方に慣れておきましょう。

特にFTPソフトは、旧サーバからファイルをダウンロードしたり、新サーバへアップロードしたりする際の必須ツールです。事前に旧サーバへの接続テストを行い、問題なくファイルの送受信ができることを確認しておくと、当日の作業がスムーズに進みます。

サーバ移転で準備しておきたいツール一覧
ツールの種類 代表的なソフトウェア 主な用途と役割
FTPソフト FileZilla(ファイルジラ)、Cyberduck(サイバーダック) サーバとPC間でWebサイトのファイル(HTML, CSS, 画像など)を送受信するために使用します。無料で高機能なものが多く、Windows・Mac両方に対応しています。
テキストエディタ Visual Studio Code、サクラエディタ、Atom 設定ファイル(wp-config.phpなど)を編集する際に使用します。Windows標準の「メモ帳」は、保存時に文字コードが意図せず変更されてしまい、エラーの原因となることがあるため、専用エディタの使用を強く推奨します。
SSHクライアント
(※上級者向け)
Tera Term(テラターム)、PuTTY(パティ) コマンドライン(黒い画面)でサーバを直接操作する際に使用します。大規模なデータの圧縮・解凍や、パーミッションの一括変更など、高度な作業を効率的に行えます。

【ステップ2】データのバックアップ手順

サーバ移転の工程で最も重要と言っても過言ではないのが、データのバックアップです。このステップを確実に行うことで、万が一移転作業中にトラブルが発生しても、元の状態に復元できます。逆に言えば、バックアップを怠ると、最悪の場合、長年運営してきたWebサイトのデータがすべて失われる危険性があります。

バックアップするデータは、大きく分けて「Webサイトファイル」と「データベース」の2種類です。それぞれ正しい手順で、漏れなくデータを保存しましょう。

Webサイトファイルのバックアップ方法

Webサイトファイルとは、サイトのデザインを構成するテーマファイル、機能を追加するプラグイン、アップロードした画像、HTMLやCSS、PHPファイルなど、Webサイトを構成するすべてのファイル群を指します。これらのファイルを旧サーバからご自身のPC(ローカル環境)にダウンロードします。

バックアップ方法はいくつかありますが、ここでは代表的な2つの方法を解説します。

FTPソフトを使用する方法

FTPソフト(ファイル転送プロトコルを利用するためのソフトウェア)を使って、サーバに接続し、ファイルを直接ダウンロードする方法です。最も確実で基本的な方法なので、ぜひ覚えておきましょう。代表的なFTPソフトには「FileZilla」などがあります。

手順は以下の通りです。

  1. FTPソフトを起動し、旧サーバの契約時に提供された「FTPホスト名(FTPサーバ名)」「FTPユーザー名」「パスワード」を入力してサーバに接続します。
  2. 接続後、Webサイトのデータが格納されているディレクトリ(フォルダ)に移動します。一般的に「public_html」「www」「htdocs」といった名前が付けられています。
  3. ディレクトリ内のすべてのファイルとフォルダを選択し、ご自身のPCの任意の場所にドラッグ&ドロップしてダウンロードします。

WordPressサイトの場合、「.htaccess」ファイルなど、ドット(.)から始まる不可視ファイルも非常に重要です。FTPソフトの設定で不可視ファイルを表示するようにし、これらのファイルも漏れなくダウンロードしてください。ダウンロード完了後、ファイル数やフォルダの容量がサーバ上のものと一致しているか確認すると、より確実です。

レンタルサーバのファイルマネージャー機能を使用する方法

多くのレンタルサーバでは、コントロールパネル内に「ファイルマネージャー」という機能が用意されています。これを使えば、ブラウザ上でファイルを圧縮(zip形式など)し、一括でダウンロードできます。FTPソフトのインストールが不要なため手軽ですが、データ容量が大きい場合は処理に時間がかかったり、エラーが発生したりする可能性もあります。

主要レンタルサーバのファイルマネージャー機能(例)
レンタルサーバ名 機能名 主な特徴
エックスサーバー ファイルマネージャ ブラウザ上でファイルの圧縮・解凍、アップロード、ダウンロードが可能。
ConoHa WING ファイルマネージャー 直感的なインターフェースで、ファイルの操作やパーミッション変更が容易。
さくらのレンタルサーバ ファイルマネージャー WebブラウザからFTP接続と同様のファイル操作ができる機能。

ご契約中のレンタルサーバのコントロールパネルにログインし、該当する機能を探してバックアップを実行してください。

データベースのバックアップ方法

データベースには、ブログ記事の本文、固定ページの内容、コメント、ユーザー情報、サイトの各種設定など、動的なコンテンツの情報がすべて格納されています。Webサイトファイルと同様に、こちらも必ずバックアップが必要です。

データベースのバックアップは、一般的に「phpMyAdmin」というツールを使用して行います。

phpMyAdminを使用してエクスポートする方法

phpMyAdminは、WebブラウザからMySQLデータベースを管理するためのツールで、ほとんどのレンタルサーバのコントロールパネルからアクセスできます。

手順は以下の通りです。

  1. 旧サーバのコントロールパネルにログインし、「phpMyAdmin」にアクセスします。
  2. 左側のメニューから、バックアップしたいデータベース名をクリックして選択します。
  3. 上部メニューから「エクスポート」タブをクリックします。
  4. エクスポート方法の選択画面が表示されます。通常は「クイック」を選択すれば問題ありません。フォーマットは「SQL」になっていることを確認してください。
  5. 「実行」ボタンをクリックすると、データベースのバックアップファイル(.sqlという拡張子)がPCにダウンロードされます。

ダウンロードしたSQLファイルのサイズが0KBになっていないか、必ず確認してください。もし0KBだった場合、エクスポートが正常に完了していないため、再度手順をやり直すか、エクスポート方法を「詳細」にしてオプションを確認しながら実行する必要があります。「詳細」を選択した場合でも、基本的にはデフォルト設定のままで問題ありませんが、文字コードが「UTF-8」になっているかは念のため確認しましょう。

このSQLファイルが、新しいサーバでサイトを復元するための重要な鍵となります。Webサイトファイルと一緒に、大切に保管してください。

【ステップ3】新サーバへのデータ移行手順

事前準備とデータのバックアップが完了したら、いよいよサーバ移転作業の核心部分である「新サーバへのデータ移行」に移ります。このステップでは、バックアップした「Webサイトファイル」と「データベース」を、契約した新しいサーバにアップロードし、正しく動作するように設定していきます。手順を一つひとつ慎重に進めることが、サーバ移転を成功させる鍵となります。

新サーバでのドメイン設定

まず、新サーバのコントロールパネルにログインし、移転するWebサイトのドメインを設定します。これは、「このサーバで、このドメイン名のWebサイトを公開します」という宣言をするための重要な設定です。この設定を行わないと、ファイルをアップロードしてもWebサイトを表示することができません。

エックスサーバー、さくらインターネット、ConoHa WINGなど、多くのレンタルサーバではコントロールパネル内に「ドメイン設定」や「ドメインの追加」といったメニューが用意されています。そこで、移転したいドメイン名(例: example.com)を正確に入力してください。wwwの有無についても、現在のサイトの運用に合わせて設定しましょう。

この時点では、まだDNS情報(ドメインとサーバを結びつける住所録のようなもの)は旧サーバを向いているため、ドメイン設定を完了してもすぐに新サーバでサイトが表示されるわけではありません。後のステップでDNSを切り替えることで、初めて新しいサーバのコンテンツが公開されます。

Webサイトファイルのアップロード

次に、ステップ2でバックアップしたWebサイトのファイル一式を、FTPソフトを使って新サーバにアップロードします。FTPソフトには「FileZilla」や「Cyberduck」などが有名です。

アップロード作業には、新サーバのFTP接続情報が必要です。これらの情報は、サーバ契約完了時に送られてくるメールや、コントロールパネルで確認できます。

FTP接続に必要な情報 主な確認場所
FTPホスト名(サーバ名) サーバ契約完了メール、またはコントロールパネル
FTPユーザー名(アカウント名)
FTPパスワード
ポート番号

FTPソフトで新サーバに接続したら、指定されたディレクトリにファイルをアップロードします。アップロード先のディレクトリは、サーバ会社によって異なりますが、一般的に「public_html」や「www」、「htdocs」といった名前になっています。間違った場所にアップロードするとサイトが表示されないため、必ずサーバのマニュアルで正しい場所を確認してください。

Webサイトのファイル数や容量によっては、アップロードに数十分から数時間かかる場合もあります。すべてのファイルがエラーなく転送されたことを確認しましょう。

データベースのインポートと接続設定の変更

Webサイトファイルのアップロードが完了したら、次はデータベースの移行です。WordPressなどのCMSを利用しているサイトでは、この作業が必須となります。手順は大きく分けて「新サーバでのデータベース作成」「データのインポート」「接続設定の変更」の3段階です。

まず、新サーバのコントロールパネルから「MySQL設定」などのメニューを開き、新しいデータベースを1つ作成します。その際に設定・発行される「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」「ホスト名」は、後の設定で必要になるため、必ずテキストエディタなどに控えておきましょう。

次に、作成した空のデータベースに、バックアップしておいたデータをインポートします。多くのレンタルサーバでは「phpMyAdmin」というデータベース管理ツールが利用できます。phpMyAdminにログインし、作成したデータベースを選択後、「インポート」タブからバックアップしたSQLファイル(.sql形式のファイル)をアップロードして実行します。データベースの容量が大きいとタイムアウトエラーが発生することがあるため、その場合はファイルを分割するか、サーバ会社が提供するインポート機能を利用してください。

最後に、Webサイトのプログラムが新しいデータベースを参照するように、接続設定ファイルを修正します。

WordPressの場合のwp-config.php修正方法

WordPressサイトの場合、データベースの接続情報はルートディレクトリにある「wp-config.php」というファイルに記述されています。FTPソフトでこのファイルを一度ダウンロードし、テキストエディタで編集します。

修正するのは、以下の4つの項目です。先ほど控えておいた新しいデータベースの情報を、それぞれ対応する箇所に上書きしてください。

定義名 設定する内容 記述例
DB_NAME 新サーバで作成した「データベース名」 define( 'DB_NAME', 'new_database_name' );
DB_USER 新サーバで作成した「ユーザー名」 define( 'DB_USER', 'new_user_name' );
DB_PASSWORD 新サーバで設定した「パスワード」 define( 'DB_PASSWORD', 'new_password' );
DB_HOST 新サーバの「データベースホスト名」 define( 'DB_HOST', 'localhost' );

特に「DB_HOST」は、’localhost’のままの場合と、サーバ会社指定のホスト名に変更する必要がある場合があるため、マニュアルをよく確認しましょう。編集が完了したら、ファイルを上書きアップロードします。この際、ファイルの文字コードが「UTF-8 (BOMなし)」形式で保存されていることを確認してください。文字コードが異なると、サイトが文字化けする原因になります。

【ステップ4】表示確認とDNSの切り替え手順

ステップ3までのデータ移行作業、お疲れ様でした。いよいよサーバ移転のクライマックス、サイトの表示を新サーバに切り替える工程です。このステップは、Webサイトが表示されなくなる「ダウンタイム」を最小限に抑え、スムーズな移行を完了させるための非常に重要な段階です。DNS設定を切り替える前に、新サーバでサイトが正しく表示・動作するかを確実に見極めることで、万が一のトラブルを未然に防ぎます。慎重に、一つずつ確認しながら進めていきましょう。

hostsファイルを使って新サーバの表示を確認

DNS(ネームサーバ)を切り替えてしまうと、全世界のユーザーが新サーバにアクセスできるようになります。その前に、作業者である自分のパソコンからだけ、先行して新サーバの表示を確認するための魔法のような仕組みが「hostsファイル」の編集です。

hostsファイルとは、お使いのパソコンの中にある、特定のドメイン名とIPアドレスの対応関係を強制的に指定するための設定ファイルです。このファイルを編集することで、DNSの情報を参照するよりも先に、指定したIPアドレス(つまり新サーバ)へアクセスさせることができます。これにより、一般の訪問者には影響を与えずに、新サーバ上でのサイト表示や動作を心ゆくまでテストすることが可能になります。

hostsファイルの編集方法

OSによってhostsファイルの場所と編集方法が異なります。編集する際は、必ず元に戻せるように、元のファイルはコピーしてバックアップを取っておきましょう。

Windowsの場合 (10/11)

  1. 「メモ帳」のアイコンを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
  2. メモ帳が開いたら、「ファイル」メニューから「開く」を選択します。
  3. ファイル名の入力欄の右側にあるファイル形式を「すべてのファイル (*.*)」に変更します。
  4. C:\Windows\System32\drivers\etc の場所を開き、「hosts」という名前のファイルを選択して開きます。
  5. ファイルの末尾に、新サーバのIPアドレスとあなたのサイトのドメイン名を、半角スペースで区切って追記します。

Macの場合 (macOS)

  1. 「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」から「ターミナル」を起動します。
  2. ターミナルに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
    sudo nano /private/etc/hosts
  3. パスワードの入力を求められるので、お使いのMacのログインパスワードを入力してEnterキーを押します。(入力中は文字が表示されませんが、正常に入力されています)
  4. ファイルの末尾に、新サーバのIPアドレスとあなたのサイトのドメイン名を、半角スペースで区切って追記します。
  5. Control + Oキーを押し、Enterキーで保存します。
  6. Control + Xキーでエディタを終了します。
hostsファイルの記述例
項目 記述内容
新サーバのIPアドレス 例: 192.0.2.1
あなたのドメイン名 例: example.com www.example.com
追記する一行 192.0.2.1 example.com www.example.com

追記後、ブラウザのキャッシュをクリアしてからサイトにアクセスし、新サーバのコンテンツが表示されるか確認してください。確認すべき主なポイントは以下の通りです。

  • トップページや下層ページのレイアウトが崩れていないか
  • 画像や動画がすべて正しく表示されているか
  • ページ間のリンクが切れていないか
  • お問い合わせフォームなどのプログラムは正常に動作するか
  • WordPressの場合、管理画面にログインでき、記事の投稿や編集が問題なく行えるか

すべての表示・動作確認が終わったら、hostsファイルに追記した行は必ず削除するか、行頭に「#」を付けてコメントアウトしてください。この作業を忘れると、DNS切り替え後も自分のPCだけが古い情報を参照し続け、トラブルの原因となります。

DNS(ネームサーバ)を新サーバへ変更する

hostsファイルでの表示確認で問題がないことが確認できたら、いよいよDNS(ネームサーバ)の設定を新サーバの情報に書き換えます。DNSとは、インターネット上の「住所録」のようなもので、「example.com」というドメイン名へのアクセスを、どのIPアドレスのサーバに繋ぐかを管理しています。この設定を切り替えることで、世界中のユーザーからのアクセスが新サーバへと向かうようになります。

この作業は、ドメインを取得・管理しているサービス(例: お名前.com, ムームードメインなど)の管理画面で行います。レンタルサーバとドメインを同じ会社で契約している場合は、そのサーバの管理パネルから設定します。

一般的なDNS変更手順

  1. ドメインを管理しているサービスのコントロールパネルにログインします。
  2. 管理しているドメインの一覧から、移転対象のドメインを選択します。
  3. 「ネームサーバ設定」や「DNS設定」といったメニューを探し、変更画面へ進みます。
  4. 新しく契約したレンタルサーバから指定されているネームサーバ情報(通常、プライマリDNSとセカンダリDNSの2つ以上)を正確に入力します。
  5. 設定内容を保存し、変更を確定させます。

DNSの変更情報がインターネット全体に行き渡るまでには、時間がかかります。この時間を「DNS浸透」または「プロパゲーション」と呼び、一般的に数時間から、長い場合は最大で72時間(3日間)程度かかると言われています。この浸透期間中は、アクセスした人の環境によって新旧どちらのサーバに接続されるか分からない状態になります。そのため、旧サーバはDNSが完全に浸透するまで、絶対に解約しないでください。

SSL証明書の再設定を忘れずに

Webサイトの通信を暗号化し、セキュリティを確保するSSL証明書は、サーバに紐づいて発行されます。そのため、サーバを移転した場合は、新サーバでSSL証明書を再設定する作業が必須です。この設定を忘れると、サイトにアクセスした際に「保護されていない通信」という警告が表示され、訪問者に不安を与えたり、検索エンジンからの評価を下げたりする原因になります。

SSLの再設定は、DNSが新サーバに切り替わり、ドメインへのアクセスが新サーバに届くようになってから行います。

無料SSL(Let’s Encryptなど)の場合

エックスサーバーやConoHa WINGなど、現在の主要なレンタルサーバでは、管理画面から無料で利用できるSSL証明書(Let’s Encryptなど)を簡単な操作で設定できます。

  1. 新サーバのコントロールパネルにログインします。
  2. 「SSL設定」や「セキュリティ」といったメニューを選択します。
  3. 移転したドメインを選び、「無料独自SSLを追加する」「SSLを有効化する」といったボタンをクリックします。

通常、数分から数十分で設定が完了し、サイトが「https://」で正しく表示されるようになります。ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されることを確認しましょう。

有料SSL証明書の場合

企業サイトなどで使用される独自の有料SSL証明書を利用している場合は、手続きが異なります。一般的には、新サーバで新しいCSR(証明書署名要求)を生成し、そのCSRを使ってSSL証明書ベンダーに証明書の再発行を申請する必要があります。具体的な手順は利用している証明書の種類やサーバ会社によって異なるため、それぞれのマニュアルを参照するか、サポートに問い合わせて進めてください。

【ステップ5】サーバ移転後の最終確認と旧サーバの解約

サーバ移転作業もいよいよ最終段階です。DNS(ネームサーバ)の切り替えが完了したら、サイトが新サーバで問題なく動作しているかを入念に確認し、問題がなければ旧サーバの解約手続きに進みます。この最終確認を怠ると、「サイトの一部が表示されない」「メールが届かない」といったトラブルに見舞われる可能性があります。最後まで気を抜かず、慎重に作業を進めましょう。

DNSの浸透確認とサイトの動作チェック

ネームサーバの変更情報は、インターネット上のすべてのDNSサーバに即時反映されるわけではありません。情報が世界中のネットワークに行き渡るまでには、通常24時間から72時間程度の「DNS浸透期間」が必要です。この期間中は、ユーザーの利用環境によって新旧どちらのサーバにアクセスされるか分からない状態になります。まずはDNSの浸透状況を確認し、その後、サイトの隅々まで動作チェックを行いましょう。

DNS浸透状況の確認方法

DNS情報が新サーバのIPアドレスに切り替わっているかを確認するには、専用のWebツールやPCのコマンド機能を利用します。国内外の複数の拠点から同時に確認できるWebツールを使うと、より正確な浸透状況を把握できます。

PCのコマンド機能(Windowsではコマンドプロンプト、Macではターミナル)を使用する場合は、「nslookup」や「dig」といったコマンドで確認します。「nslookup あなたのドメイン名」を実行し、表示されるIPアドレスが新サーバのものであれば、少なくともあなたの利用環境ではDNSが切り替わっていることになります。

サイトの総合的な動作チェックリスト

DNSの浸透が確認できたら、Webサイトが移転前と全く同じように動作するかを多角的にチェックします。特にユーザーが直接触れる機能は、念入りに確認してください。以下のチェックリストを参考に、漏れなく確認作業を行いましょう。

Webサイト動作チェックリスト
カテゴリ チェック項目 具体的な確認内容
表示関連 全ページの表示確認 トップページ、下層ページ、固定ページなど、すべてのページでレイアウト崩れや文字化けが発生していないか。
メディア関連 画像・動画の表示 サイト内のすべての画像や埋め込み動画が正しく表示されているか。画像切れ(×印など)がないかを確認。
ファイルダウンロード PDFなどのダウンロード用ファイルが問題なくダウンロードできるか。
機能関連 フォームの動作 お問い合わせフォームや資料請求フォームからテスト送信し、設定したメールアドレスで正常に受信できるか。
動的コンテンツの動作 WordPressなどのCMSの管理画面へのログイン、記事の投稿・編集、プラグインの機能が正常に動作するか。
ECサイト・会員サイト機能 商品購入プロセス(カート追加、決済)、会員のログイン・ログアウト、マイページ機能などが正常に動作するか。
設定関連 SSL証明書の適用 すべてのページが「https://」で表示され、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されるか。「保護されていない通信」などの警告が出ないかを確認。
メールの送受信 独自ドメインのメールアドレスを使用している場合、Webメールやメールソフトで送受信が問題なく行えるか。

これらのチェックは、DNS切り替え後、最低でも72時間(3日間)は、時間をあけて複数回行うことを推奨します。可能であれば、友人や同僚など、異なるネットワーク環境の人にも表示確認を依頼すると、より確実です。

旧レンタルサーバを解約する最適なタイミング

新サーバでのサイト動作に問題がないことを確認できたら、旧レンタルサーバの解約を検討します。しかし、動作確認後すぐに解約するのは非常に危険です。焦って解約すると、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

なぜすぐに解約してはいけないのか?

DNSの浸透期間中に旧サーバを解約してしまうと、まだ古い情報を参照しているユーザーがサイトにアクセスできなくなります。また、万が一新サーバで深刻なトラブルが見つかった場合に、原因究明やデータ復旧のために旧サーバの環境が必要になることもあります。旧サーバは、いわば「最後の保険」です。この保険を安易に手放してはいけません。

解約に最適なタイミングと並行稼働期間

旧サーバを解約する最適なタイミングは、DNSの切り替えから最低でも1週間〜2週間、可能であれば1ヶ月程度の並行稼働期間を設けた後です。月額費用の重複が発生しますが、これはサーバ移転を安全に完了させるための必要経費と捉えましょう。

この並行稼働期間を設けることで、以下のようなメリットがあります。

  • DNSの浸透が完全に完了し、世界中の誰もが新サーバへアクセスする状態になる。
  • 新サーバの動作安定性をじっくりと見極める時間が確保できる。
  • メールのDNS設定も切り替えている場合、浸透期間中のメールの取りこぼしを防げる。
  • 予期せぬトラブルが発生しても、旧サーバのデータや設定を参照して迅速に対応できる。

解約前の最終確認事項

並行稼働期間が終了し、いよいよ旧サーバを解約する前には、以下の点を最終確認してください。

  • データの完全移行: 旧サーバにしか残っていないファイル(アクセスログ、メールデータなど)がないか、改めて確認します。必要なデータはすべてダウンロードしておきましょう。
  • 新サーバのバックアップ: 新サーバで自動バックアップ機能が正常に動作しているか、または手動でバックアップを取得できているかを確認します。
  • ドメインの管理元: ドメインの契約が旧レンタルサーバ会社と一括になっている場合、サーバを解約するとドメインも失効する危険性があります。事前にドメイン管理を専門のレジストラ(ドメイン管理会社)に移管する手続きが必要です。
  • 解約手続きの確認: 旧レンタルサーバの公式サイトで、正式な解約手順と、解約申請後のデータ保持期間について確認します。事業者によっては即時データが削除される場合もあるため、注意が必要です。

これらの最終確認を終えて初めて、安心して旧サーバの解約手続きに進むことができます。サーバ移転は、旧サーバの解約が完了するまでが作業です。最後まで慎重に進めることが、失敗しないサーバ移転の最も重要なポイントです。

サーバ移転の進捗管理チェックリスト

サーバ移転は手順が複雑で、たった一つの作業漏れがWebサイトの表示不具合やデータ消失といった重大なトラブルに繋がる可能性があります。特に初心者の方や、久しぶりに作業を行う方にとっては、全工程を正確に把握し、抜け漏れなく実行するのは簡単なことではありません。

そこで本章では、サーバ移転作業をスムーズかつ安全に進めるための「進捗管理チェックリスト」をご用意しました。このチェックリストは、サーバ移転の全工程を網羅し、タスクの進捗状況を可視化することで、安全かつ確実に移転作業を完了させるためのものです。ExcelやGoogleスプレッドシート形式でダウンロードし、ご自身のプロジェクト管理にご活用ください。

特に複数人で作業を分担する場合や、長期間にわたる移転プロジェクトでは、このような進捗管理表が非常に役立ちます。以下の表は、ダウンロード可能なチェックリストの項目をWebページ上で確認できるようにしたものです。

サーバ移転チェックリストの使い方

このチェックリストは、サーバ移転のフェーズごとにタスクを分類しています。各タスクについて「担当者」「完了予定日」を事前に決め、作業が完了したら「チェック」欄に印をつけ、「完了日」を記入して進捗を管理します。

「備考」欄には、作業中に気づいた点や、次の担当者への申し送り事項、注意点などを自由に記入してください。これにより、作業の属人化を防ぎ、チーム全体でスムーズな情報共有が可能になります。

サーバ移転タスク一覧

ここからは、サーバ移転の5つのステップに沿った具体的なタスクリストをご紹介します。

ステップ1:事前準備フェーズ

サーバ移転 事前準備チェックリスト
No. タスク内容 チェック 担当者 完了予定日 完了日 備考
1-1 新レンタルサーバの選定と契約 サイトの規模や要件(PHP/DBバージョン等)に合うか確認
1-2 旧サーバの契約情報・サーバ情報の確認 FTP情報、DB接続情報、コントロールパネルURLなどを控える
1-3 ドメイン管理会社の情報の確認 ログイン情報、ネームサーバ変更画面の場所を確認
1-4 移転作業全体のスケジュール計画策定 アクセスが少ない深夜や休日にDNS切り替えを計画
1-5 必要なツール(FTPソフト等)の準備と動作確認 FileZilla, Cyberduckなど

ステップ2:データバックアップフェーズ

サーバ移転 データバックアップチェックリスト
No. タスク内容 チェック 担当者 完了予定日 完了日 備考
2-1 Webサイトファイル一式のバックアップ(ダウンロード) 公開ディレクトリ(public_html等)以下を全てダウンロード
2-2 データベースのバックアップ(エクスポート) phpMyAdmin等を利用し、.sql形式でエクスポートする
2-3 メールデータのバックアップ(必要な場合) メールソフトの設定でPCに保存するなどの対応

ステップ3:新サーバへのデータ移行フェーズ

サーバ移転 データ移行チェックリスト
No. タスク内容 チェック 担当者 完了予定日 完了日 備考
3-1 新サーバのコントロールパネルでドメインを追加設定
3-2 バックアップしたWebサイトファイルを新サーバへアップロード パーミッション(権限)設定も旧サーバと合わせる
3-3 新サーバで新しいデータベースを作成 データベース名、ユーザー名、パスワードを控える
3-4 作成したデータベースにバックアップデータをインポート 文字コードの不一致に注意
3-5 設定ファイル(wp-config.php等)のデータベース接続情報を修正 3-3で控えた新しいDB情報に書き換える

ステップ4:表示確認とDNS切り替えフェーズ

サーバ移転 表示確認・DNS切り替えチェックリスト
No. タスク内容 チェック 担当者 完了予定日 完了日 備考
4-1 hostsファイルを編集し、新サーバでの表示を確認 トップページ、下層ページ、画像表示、フォーム動作などを確認
4-2 ドメイン管理会社でDNS(ネームサーバ)情報を新サーバのものに変更 変更前のネームサーバ情報を必ず控えておく
4-3 新サーバでSSL証明書を再設定(無料SSL/有料SSL) DNS切り替え後でないと設定できない場合がある

ステップ5:移転後の最終確認と旧サーバ解約フェーズ

サーバ移転 最終確認・解約チェックリスト
No. タスク内容 チェック 担当者 完了予定日 完了日 備考
5-1 DNS浸透の確認(数時間~72時間程度) DNS Checkerなどのツールで世界中のサーバからの名前解決を確認
5-2 Webサイトの全機能が正常に動作するか最終チェック メール送受信、プラグインの動作、ECサイトの決済機能など
5-3 DNS浸透完了後、安定稼働を確認(1週間~2週間程度) 問題が発生した場合に旧環境に切り戻せるよう並行稼働させる
5-4 旧レンタルサーバの解約手続き データの完全移行とサイトの安定稼働を確認してから解約する

まとめ

本記事では、初心者の方でも失敗しないサーバ移転の全手順を5つのステップで解説しました。サーバ移転は複雑に見えますが、事前の計画と準備、そして確実なデータバックアップが成功の鍵です。特にDNS切り替え後の安定稼働を確認するまで旧サーバを解約しないことが、サイトが表示されないリスクを避けるための最も重要な結論です。提供したチェックリストを活用し、一つ一つの作業を落ち着いて進め、安全なサーバ移転を実現しましょう。

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