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ホームページ制作の現場でよく聞かれる一つに「社長の写真は出さないとダメか?」が挙げられます。
しかも、まぁまぁ本気で嫌そうな顔しておっしゃられる社長さんが多いので、今回はその顔写真について記載します。
心理学部出身ってこともあるので、少し心理学を使って裏付けていきます。
ホームページ制作の際のご参考までに。
ホームページに顔写真を載せる効果
顔写真掲載が嫌だというのは、私自身も写真嫌いなので、とてもよくわかります。
しかし代表に限らず、ホームページに顔写真を載せる効果というのは少なからず存在します。
最も大きい効果はユーザの心理的ハードルを下げる効果です。
行動心理学でよく言われることですが、ユーザは精神的優位な状況であればあるほどアクションを起こしやすくなります。
では顔写真が精神的優位を作るというのはどういうことでしょうか。
精神的優位を提供するための顔写真の掲載
ユーザは新しい出会いや取引を検討する際、潜在的に防衛的な行動をとります。
相手をまだ信用していないので、自身の情報は提供したくない。でも、新しい取引が必要なので、相手のことは知りたいという身勝手な心理状態にあります。
要するに「自分のことは言いたくないけど、あなたのことは知りたい」モードです。
新規取引の場合、 多くの場合はこのモードであるユーザを相手にするわけです。
その際、ホームページに社長やスタッフの顔写真が掲載されていると、「自分のことは伝えていない状態で相手のことを知ることができる」わけです。
このたった数点の顔写真だけで、ユーザは精神的優位な状態を得ることができるわけです。
単純接触の原理による好感度
これはちょっと本筋からずれるかもしれませんが、ザイアンスという心理学者の実験で、写真を複数回見ている人と一度も見たことがない人の印象を比較すると何度も写真を見ている人の方が好印象であるという結果があります。
人は単純に接触するだけでも印象は良くなるわけです。
ホームページに顔写真を公開することで、どれほどの効果があるかは甚だ不明瞭ですが、掲載することによるデメリットは逆に探しにくいのかもしれません。
この原理によると、営業さんが挨拶周りで何度もお客さん先に行くのはあながち間違いではないということですね。
ホームページに掲載することによるデメリットも考える
今までの話でいくと顔写真載せた方がいい理由しかありません。
しかし女性の場合は少し慎重に考える必要があります。
これはスタッフさんの事例ですが、エステサロンでエステティシャンの顔写真を掲載して、連絡を避けていた元カレが店に乗り込んできたとか、レアケースではあるにせよ、女性の場合は少し慎重に考えるべきポイントです。
まとめ
顔写真掲載に抵抗があるのはよくわかります。
女性に関しては記載の通り進捗に検討が必要ですが、男性に関しては、大きな問題がないようであれば、掲載した方がメリットがあると考えられます。