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正解がコロコロ変わるWeb業界。SEO対策はその最たる例です。
今回は突然検索順位が下がった時に疑うべきな低品質リンクについて記載します。
なぜ低品質リンクを疑うべきなのか?
前回モバイルファーストインデックスについて記載しましたが、検索エンジンの表示順位が突然変わることは珍しいことではありません。
検索順位の急降下原因を挙げると凡ミスからテクニカルなことまで、キリがないほど多く存在しますし、1つ直せば(もしくは改善すれば)元の順位に戻るというわけでもないので、非常に厄介なわけです。
ただ、お客様から「突然順位が下がったから調べて欲しい」という依頼を受け、改善施策として多く採用するのは今回議題に挙げる「低品質被リンク」です。
先に挙げたように、直せば元の順位に戻るというわけではないので、下がる前に施策していただくべきポイントです。
特に数年前に力を入れてSEO対策を実施していた企業が陥りがちな事例なので、「熱心なWeb担当者から引き継いだ!」というWeb担当者さんは注意してもらえれば幸いです。
低品質なリンクがなぜ貼られているのか?
これは数年前の外部中心のSEO対策が原因であることが多いです。
当時はとにかく「被リンク=他サイトからリンクを受ける」を増やすことができれば上位表示されていたため、自サイト(内部)ではなく他サイト(外部)の対策が主で、低品質リンクはその当時につけられたものだと考えられます。
被リンクは悪なのか?
上記のように説明すると「じゃあ被リンクをかたっぱしから外していかないと!」となってしまいますが、被リンクは決して悪ではありません。
表題にあるように低品質なリンクが悪なのであって、上質なリンクは今でもSEO的に有効です。当時に比べプライオリティが落ちただけですね。
では低品質なリンクとはどのようなサイトのリンクなのでしょうか?
低品質サイトのリンクとは?
よく挙げられるのは、
・内容がないドメインだけあるようなサイト
・SEO会社が作ったような自作自演サイト(アンカーテキストが不自然)
・コピーコンテンツだらけ
・リンクプログラムや相互リンクで集められたサイト
ざっとこの辺です。アンカーテキストだけ少し解説します。
アンカーテキストとは
自作自演サイトによく見られるので、判断材料としてください。
アンカーテキストとはリンクが貼られているテキストを指します。
例えば「大阪府」のWebサイトが「大阪 自治体」というキーワードで上位表示したかったとします。
通常、大阪府のWebサイトを紹介するのであれば、
みたいな感じでリンクを貼ると思うのですが、自作自演サイトは出したいキーワードで
という感じでリンクを貼っています。
最近は非常に少なくなりましたが、検索順位が急降下するWebサイトで低品質リンクに問題があるケースでは必ずと言っていいほど、見受けられるアンカーテキストなので、低品質であると判断する基準の1つとしてご参考までに。
被リンクの見つけ方
検索順位が下がったら、まずは被リンクが原因で順位が落ちたのかリンク元を調べる必要があります。
- Search Console(サーチコンソール)にログイン
- サイトのリンクのデータを確認 「検索トラフィック」 → 「サイトへのリンク」 → リンク数の最も多いリンク元「詳細」
- リンクを受けているサイトをたどって確認
- 低品質だと判断できたリンクを削除
被リンクの削除方法
サイトを管理している運営者にお問い合わせからリンクの削除依頼をする方法もありますが、めちゃくちゃ面倒なので、Search Consoleではリンクを否認する機能がありますので、それを活用しましょう。
リンクの否認とは「このリンクは順位評価に入れないで!」と申請するものです。
残念ながらこのリンクの否認は完璧ではありません。
否認が承認されるまで早くとも数日、遅いと数週間かかることもありますし、否認できたのに、数日たったらまた登録されてしまう例もあるようです。
否認したら、その後はある程度定期的に確認し、否認が続行され続けているか確認しましょう。
まとめ
被リンクは決して悪ではありません。なので、Googleから好評価を与えていた被リンクを誤ってリンク否認してしまうと、検索順位が下がってしまいますので、リンク否認の判断および作業は慎重に行ってください。
しかし、これは・・・というリンクに関しては否認して改善されるという例は実際に多く見てきているので、勇気をもって否認しましょう。