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ホームページ制作時に重要になるのが「誰に」「何を」伝えるのか?
今回はその「誰に」の部分。
初めてお会いしたお客様に「このサービスのターゲットを教えてください」と伺うと
「20代女性です」とか「30代から50代の男性です」と回答されることがあります。
もしこの記事を読んでいるあなたがそんな回答をしているようであれば、黄色信号。
今の時代のマーケティングに合っていないと判断して間違いないです。
一歩外に出て観察してください。
20代女性はみんな同じ生活で同じ価値観で同じ趣味趣向で同じ服を着ているでしょうか?
30代から50代男性なんて広すぎて100人いたら100人違うでしょう。
要するに「20代女性」なんて、どこにも存在しません。
架空すぎるお客様に商売したところで上手くいくはずがありません。
ターゲットの設定はあなたの思う「20代女性」をもっと具体的にすること。
そして実在するであろう【人物像】を作り上げることにあります。
余談ですがなぜ「20代女性」なんて言われ方が横行しているのでしょうか?
答えはカンタンで、大昔はそれでモノが売れていたからです。
需要が供給を上回っていて、大半が流行に左右され、ミニスカートが流行ればミニスカートを履き、ディスコが流行ればディスコに行く時代。
しかし今はSNSの台頭もあり、消費者が個性化されています。
消費者一人ひとりがメディアといっても過言ではない時代。
好みもニーズも多様化し、「20代女性」といった漠然とした括りではなく、文字通り「誰に」が重要となりました。
それは個人消費だけでなく、BtoBと呼ばれる企業も同様です。
そんな重要な「誰に」について事例を用いて簡単に記事にまとめます。
突き詰めるとペルソナとかパレートの法則に行き着きますが、長くなってしまうので今回は簡単に。。
ターゲットとは「お客様候補」ではない
「ターゲット=お客様候補」と考えているようであれば、まずその考えを捨ててください。
ホームページに限らず広告にターゲットユーザの設定が重要なのは、お客様候補に情報を提供したいからではありません。
お客様候補に情報を提供するだけでは広告としては弱い。
あなたがしたいことは「購入意思のあるお客様候補に情報を提供すること」であるはずです。
広告の現場ではお客様候補はあまり重要ではありません。
下品な言い方をすると誰が買うか?誰に売るか?が重要なのです。
まずこの考え方を念頭に置いて、下記を読み進めてください。
ターゲットの絞り方
例えば「家事代行」の場合、極論世の中の一般家庭全てがお客様候補です。
しかし、家事代行を検討する方はその一般家庭という母数から数パーセントでしょう。
そして御社に実際に家事代行を依頼するのは、「検討する数パーセント中のさらに数パーセント」でしょう。
家事代行のサービスを提供する事業者はその極小数であるターゲットに適切に情報を提供しなくてはいけません。
では、具体的にターゲット設定はどのように行うのか?
重複しますが、設定するのは【人物像】です。
ターゲット設定の3つの柱
1 属性
年齢・家族構成・年齢・職業・年収・居住地・学歴など2 価値観
大切にしているもの・考え3 悩み・課題・夢・願望
今、解決したい悩みや課題・今、かなえたい夢や願望
よく使われるターゲット設定のフレームです。
以下にこれを軸にした例を挙げます。
例えば画像検索で適当に出したデキの良い広告バナーが以下
1 属性
20代から30代の一人暮らし女性2 価値観
物を大事にする優柔不断で、相談するのも苦手3 悩み・課題・夢・願望
誰にも知られずに部屋の掃除を完結させたい掃除ができない・物が捨てられないことを理解しつつも動きだせない
20代から30代の一人暮らしで指摘してくれる人もいない
どうにかしたいけど、恥ずかしいからこっそり整理整頓したい人
こうすることでお客様の人物像がはっきりします。
男性や料理の代行をお願いしたい人には響きません。
しかし、上記のターゲット層には響く広告バナーなのではないでしょうか?
ホームページ制作を特別扱いしていないか?
不思議な現象なのですが、チラシやDMとホームぺージのデザインが大きく違う会社を多く見かけます。
チラシではターゲットを絞れていて、伝えたいことがダイレクトに伝わっているのに、ホームページのデザインはスタイリッシュで控えめなデザイン。
同じ広告物であるにも関わらず、「ホームページではかっこつける現象」は珍しい話ではありません。
もちろん、ブランディングも重要なのでスタイリッシュなデザインでも構いません。
かっこつけることも重要。
しかし、チラシみた人がホームページを見た時に印象が違いすぎるのは直帰率を上げてしまいますよね。。
チラシではお客様目線で検討できるのに、ホームページになると途端に自分目線。
ホームページが営業上で重要な存在でない業界は少なくなっているのにです。
言うまでもなく、ホームページでのターゲット設定は重要です。
ターゲット設定がなされていて、それを体現するデザインと機能が実装されていて初めて一人前のホームページ。
今一度改めてホームページを見直してみてください。
あなたのホームページのお客様は誰でしょうか?