
「構造化データを設定した方がいいと聞いたけど、種類が多くて何から始めればいいかわからない」——そんなWeb担当者の方は多いのではないでしょうか。
構造化データとは、Googleに自社サイトの情報を正確に伝えるための仕組みです。正しく設定することで検索結果の見た目が豊かになり(リッチリザルト)、クリック率の向上やAI概要への引用にもつながります。
本記事では、実際に自社サイトに構造化データを含めた対策を実施し、AI概要(AI Overview)への引用掲載による集客を実現している弊社が、構造化データの基礎知識と中小企業のホームページで使うべきスキーマ11種類の意味・用途をわかりやすく解説します。
実際の設定方法については、続編記事「WordPressで構造化データを設定する方法【Rank Math版】」をご参照ください。
構造化データとは?わかりやすく解説
構造化データがないと何が困るのか
Googleのクローラー(検索エンジンのロボット)は、Webページを巡回してその内容を読み取っています。しかし、HTMLだけでは「この数字は価格なのか電話番号なのか」「この人物名は著者なのか登場人物なのか」といった”意味”まで正確に把握することが難しい場合があります。
構造化データとは、こうした情報の意味をGoogleに正確に伝えるための専用のデータ形式です。「このページはFAQページで、この質問にはこの回答が対応している」「この会社の電話番号はこれで、住所はここ」といった情報を、Googleが理解しやすい形で記述します。
構造化データがない場合、Googleはページの内容を推測に頼って解釈します。その結果、検索結果での表示が不正確になったり、後述するリッチリザルトが表示されなかったりすることがあります。
リッチリザルトとはーー検索結果の見た目が変わる
構造化データを正しく設定すると、通常の「タイトル・URL・説明文」だけの検索結果とは異なる、情報豊かな表示形式(リッチリザルト)が表示されることがあります。
リッチリザルトの代表例を見てみましょう。
FAQリッチリザルト 検索結果にQ&Aが展開表示される形式。ページを開かなくてもよくある質問と回答が見え、クリック率の向上が期待できます。
パンくずリッチリザルト URLの代わりに「トップ > ホームページ制作 > 費用」のようなパンくずが検索結果に表示されます。ページの階層がひと目でわかるため、ユーザーに安心感を与えます。
ローカルビジネスリッチリザルト 会社の住所・電話番号・営業時間・評価が検索結果やGoogleマップに表示されます。地域検索での存在感が大きくなります。
リッチリザルトは必ず表示されるわけではありませんが、設定しておくことで表示される可能性が高まります。見た目が他の検索結果と差別化されることで、クリック率の向上にも貢献します。
AI概要(AI Overview)への引用にも効く
構造化データはGoogleのAI概要(AI Overview)にも関係します。AI概要は複数のページから情報を引用して回答を生成しますが、構造化データでページの内容を明確に伝えることで、Googleがページの内容を正確に理解し、AI概要に引用されやすくなります。
特にFAQスキーマとHowToスキーマは、AI概要が「質問と回答」「手順」の形式で情報を表示する際に引用されやすい傾向があります。
※AI概要対策の詳細については、別記事「Google AI Overview(AI概要)に表示される対策8選」をご参照ください。

構造化データの書き方——JSON-LDとは
構造化データはJSON-LD(ジェイソン・エルディー)という形式で記述するのが一般的です。以下のようなコードをHTMLに埋め込むことで、GoogleがページをFAQページとして認識します。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "FAQPage",
"mainEntity": [
{
"@type": "Question",
"name": "構造化データとは何ですか?",
"acceptedAnswer": {
"@type": "Answer",
"text": "構造化データとは、Googleに自社サイトの情報を正確に伝えるための仕組みです。"
}
}
]
} ただし、WordPressのSEOプラグイン(Rank Mathなど)を使えば、このようなコードを書かずに管理画面から設定できます。実装の詳細は続編記事をご参照ください。
中小企業が知っておくべき構造化データ11種類
①FAQスキーマ(FAQPage)
FAQスキーマ(FAQPage)
概要 「よくある質問(FAQ)」のQ&Aに設定するスキーマです。質問と回答のペアを構造化データとして記述することで、Googleが「このページにはFAQが含まれる」と正確に理解できます。
検索結果での表示 FAQリッチリザルトとして、検索結果に質問と回答が展開表示されることがあります。通常の検索結果より画面占有面積が大きくなり、クリック率の向上が期待できます。
こんなページに使う
- FAQページ・よくある質問ページ
- サービスページ内の「よくある質問」セクション
- ブログ記事末尾のQ&Aセクション
中小企業への重要度:★★★(高) ブログ記事のFAQセクションに設定するのが最も取り組みやすく、AI概要への引用にも効果的です。Rank Math無料版で設定可能。
②パンくずリストスキーマ(BreadcrumbList)
パンくずリストスキーマ(BreadcrumbList)
概要 サイトの階層構造(例:トップ > サービス > アクセス解析)をGoogleに伝えるスキーマです。サイト全体のナビゲーション構造を正確に伝えることができます。
検索結果での表示 URLの代わりにパンくずリストが検索結果に表示されることがあります。ユーザーがどのカテゴリのページかを一目で把握でき、クリック率の向上が期待できます。
こんなページに使う
- サイト全体(全ページへの一括適用が基本)
中小企業への重要度:★★★(高) 設定が簡単で即効性があり、最初に取り組むべき構造化データです。Rank Mathの基本設定をオンにするだけでサイト全体に自動適用されます。
③ローカルビジネススキーマ(LocalBusiness)
ローカルビジネススキーマ(LocalBusiness)
概要 実店舗・オフィスを持つ企業の基本情報(会社名・住所・電話番号・営業時間・業種など)をGoogleに伝えるスキーマです。
検索結果での表示 地域名を含む検索クエリ(例:「アクセス解析 大阪」)でのローカル検索結果やGoogleマップへの表示に影響します。Googleビジネスプロフィールとの連携も強化されます。
こんなページに使う
- 会社概要ページ
- アクセスページ
- トップページ
中小企業への重要度:★★★(高) 地域密着型ビジネスを展開している中小企業にとって最も重要なスキーマの一つです。Rank Math無料版で設定可能。
④組織スキーマ(Organization)
組織スキーマ(Organization)
概要 会社名・ロゴ・URL・SNSアカウントなどの組織情報をGoogleに伝えるスキーマです。Googleが自社の基本情報を正確に把握するために重要です。
検索結果での表示 ナレッジパネル(検索結果右側に表示される会社情報カード)が表示されやすくなります。また、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の観点からも、Googleからの信頼獲得につながります。
こんなページに使う
- トップページ
- 会社概要ページ
中小企業への重要度:★★(中) Rank Mathの初期設定ウィザードで自動設定されることが多いため、まず設定内容を確認しましょう。
⑤記事スキーマ(Article / BlogPosting)
記事スキーマ(Article / BlogPosting)
概要 ブログ記事やコラムのタイトル・著者名・公開日・更新日などの情報をGoogleに伝えるスキーマです。Articleは一般的な記事、BlogPostingはブログ投稿に使います。
検索結果での表示 記事の公開日・著者情報が検索結果に表示されることがあります。著者情報が明確になることでE-E-A-Tの強化にもつながります。
こんなページに使う
- ブログ記事
- お知らせ記事
- コラムページ
中小企業への重要度:★★(中) Rank Mathをインストールすれば初期設定でほぼ自動設定されます。著者情報(名前・肩書・写真)が正しく設定されているか確認しましょう。
⑥HowToスキーマ(HowTo)
HowToスキーマ(HowTo)
概要 「〇〇のやり方」「〇〇の手順」といったハウツーコンテンツに設定するスキーマです。各ステップをGoogleが構造的に理解できるよう記述します。
検索結果での表示 HowToリッチリザルトとして、各手順が検索結果に展開表示されることがあります。また、AIアシスタントが手順を回答する際に引用されやすくなります。
このページに使う
- 設定方法・手順解説記事
- 「〇〇のやり方」「〇〇の方法」タイトルのブログ記事
- チュートリアルページ
中小企業への重要度:★★(中) 手順解説系の記事を多く書いている場合は積極的に活用したいスキーマです。Rank Mathの「HowTo by Rank Math」ブロックで簡単に設定できます。
⑦イベントスキーマ(Event)
イベントスキーマ(Event)
概要 セミナー・説明会・ウェビナー・展示会などのイベント情報(名称・日時・場所・申込URL・料金など)をGoogleに伝えるスキーマです。
検索結果での表示 イベントリッチリザルトとして、イベント名・日時・場所が検索結果にカード形式で表示されることがあります。Googleのイベント検索にも表示される可能性があります。
こんなページに使う
- セミナー・ウェビナーの告知ページ
- 展示会・イベントの紹介ページ
- 説明会の案内ページ
中小企業への重要度:★★(中) 定期的にセミナーや説明会を開催している企業にとっては集客効果が期待できます。イベントを開催していない場合は不要です。
⑧レビュースキーマ(Review / AggregateRating)
レビュースキーマ(Review / AggregateRating)
概要 商品・サービスに対するレビューや評価をGoogleに伝えるスキーマです。ReviewはひとつのレビューをAggregateRatingは複数の評価の平均値を表します。
検索結果での表示 星評価(★4.5など)が検索結果に表示されることがあります。ビジュアル的に目立つため、クリック率の向上が見込めます。
こんなページに使う
- 商品・サービスの紹介ページ
- 導入事例ページ(お客様評価がある場合)
- ECサイトの商品ページ
中小企業への重要度:★(低〜中) お客様の声や評価を数値化して掲載している企業には有効です。ただし実際の顧客評価に基づかない評価の設定はGoogleのガイドライン違反になるため注意が必要です。
⑨商品スキーマ(Product)
商品スキーマ(Product)
概要 商品名・価格・在庫状況・説明文などの情報をGoogleに伝えるスキーマです。ECサイトや商品・サービスの料金ページで活用できます。
検索結果での表示 価格・在庫状況・評価が検索結果に表示されるリッチリザルトが表示されることがあります。購入意向の高いユーザーへのアプローチに効果的です。
こんなページに使う
- ECサイトの商品ページ
- サービスの料金・プラン紹介ページ
中小企業への重要度:★★(ECサイト運営企業は高) ECサイトを運営している場合は必須に近いスキーマです。コーポレートサイトのみの場合は料金ページへの活用を検討しましょう。
⑩人物スキーマ(Person)
人物スキーマ(Person)
概要 代表者・著者・スタッフなど、特定の人物に関する情報(名前・肩書・所属・SNSアカウントなど)をGoogleに伝えるスキーマです。
検索結果での表示 著者名での検索時にナレッジパネルが表示されやすくなります。また、記事スキーマと組み合わせて著者情報を詳細に伝えることで、E-E-A-Tの強化に直結します。
こんなページに使う
代表者プロフィールページ スタッフ紹介ページ 著者プロフィールページ(ブログの執筆者情報)
- 代表者プロフィールページ
- スタッフ紹介ページ
- 著者プロフィールページ(ブログの執筆者情報)
中小企業への重要度:★★(中) 「誰が書いたか・誰が運営しているか」をGoogleに明確に伝えることはE-E-A-T強化に重要です。特に代表者が前面に出ているサイトでは積極的に設定しましょう。
⑪サイトリンク検索ボックス(Sitelinks Searchbox)
サイトリンク検索ボックス(Sitelinks Searchbox)
概要 会社名や商品名で検索された際に、検索結果にサイト内検索ボックスを表示するスキーマです。ユーザーがGoogleの画面からそのまま自社サイト内を検索できます。
検索結果での表示 指名検索(社名・ブランド名での検索)時に、検索結果にサイト内検索ボックスが表示されることがあります。
こんなページに使う
- トップページ(サイト全体に適用)
中小企業への重要度:★(低) 指名検索が一定数以上ある企業向けです。サイトが育ってきたタイミングで設定を検討しましょう。立ち上げ期は他のスキーマを優先してください。
構造化データの優先順位の考え方
11種類を一度に設定する必要はありません。自社サイトの状況に合わせて、効果が高いものから順番に取り組みましょう。
今すぐ取り組む(優先度:高)
- ①FAQスキーマ → ブログ記事のFAQセクションに追加
- ②パンくずリストスキーマ → サイト全体に一括適用
- ③ローカルビジネススキーマ → 地域密着型ビジネスなら必須
次のステップで取り組む(優先度:中)
- ④組織スキーマ → Rank Math初期設定で確認
- ⑤記事スキーマ → Rank Math初期設定で確認
- ⑥HowToスキーマ → 手順解説記事を多く書いている場合
- ⑦イベントスキーマ → セミナー・説明会を定期開催している場合
- ⑩人物スキーマ → 代表者情報を充実させたい場合
余裕があれば取り組む(優先度:低〜中)
- ⑧レビュースキーマ → 顧客評価を数値化して掲載している場合
- ⑨商品スキーマ → ECサイト運営・料金ページがある場合
- ⑪サイトリンク検索ボックス → 指名検索が増えてきたタイミング
まとめ
構造化データは、Googleに自社サイトの情報を正確に伝え、リッチリザルトの表示やAI概要への引用につながる重要な設定です。11種類を一度に設定する必要はなく、FAQスキーマ・パンくずリスト・ローカルビジネスの3つから始めるのがおすすめです。
具体的なWordPressでの設定手順については、続編記事「【Rank Math】WordPressで構造化データを設定する方法」をご参照ください。
弊社サイトでは実際に構造化データの最適化を含む対策を実施し、AI概要(AI Overview)への引用掲載を実現して集客につなげています。
もし、SEOだけではなく、AI概要(AI Overview)対策を含めた集客に興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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