改善効果がでないのはGA4の設定かも?よくあるGA4設定NG5選

改善効果がでないのはGA4の設定かも?よくあるGA4設定NG5選
改善効果がでないのはGA4の設定かも?よくあるGA4設定NG5選

「広告のクリエイティブを変えた」「LPを改修した」「キーワードを見直した」——それでも成果が出ない。Web担当者や外部のアクセス解析ブレーンをやってれば、珍しくもない何度となく直面する場面かと思います。

もちろん何かの理由があって、「うまくいかない」は発生するものですが、その原因はもしかすると「改善施策の内容」ではなく、「GA4の設定の問題」かもしれません。

「根拠となる数値が間違っている」という現場には往々に遭遇します。
この記事では「現場でよく見るGA4の設定ミス5選」を解説します。
「もしかしてうちも?」と思ったら、改善施策の前にまず計測設定を見直してください。

データを信じた改善が裏目に出るケース

あるECサイトの話です。オフィシャルサイトとECサイトを別ドメインで運用しており、ユーザーはオフィシャルサイトで商品を知り、ECサイトで購入するという導線でした。

GA4のデータを見ると、流入後すぐに離脱しているユーザーが多く、広告のクリエイティブや商品画像に問題があると判断。何度も改修を繰り返しましたが、一向に成果が改善しませんでした。

実際の原因はクロスドメイントラッキングの未設定でした。

オフィシャルサイトからECサイトへの移動が「離脱」としてカウントされており、GA4上のデータがまったく実態を反映していなかったのです。入り口をいくら改善しても意味がない状態で、改善施策を繰り返していたことになります。

これは極端な例に見えて、実際の現場では珍しくありません。GA4の設定ミスは気づきにくく、データを見ている限り「正しく計測できている」ように見えてしまうからです。

よくあるGA4設定NG 5選

① クロスドメイントラッキングの未設定

オフィシャルサイトとECサイト、本体サイトと予約サイトなど、複数のドメインをまたいでユーザーが移動するサイトで起こりやすいミスです。

クロスドメイントラッキングを設定していないと、別ドメインへの移動が「離脱」としてカウントされます。また、ECサイト側では流入元が「参照元トラフィック」として記録されるため、広告経由のユーザーがどこから来たのかも正しく把握できません。

複数ドメインを運用している場合は、GA4の管理画面から「クロスドメイン測定」の設定を必ず確認してください。

② 内部トラフィックの除外漏れ

自社のIPアドレスからのアクセスがGA4のデータに混入しているケースです。
社員が日常的にサイトを閲覧していたり、制作・開発中に頻繁にアクセスしていたりすると、実態よりもセッション数が多く見え、直帰率や滞在時間のデータも歪みます。

GA4では「内部トラフィックの定義」でIPアドレスを登録し、「データフィルタ」で除外設定を行います。
もしくはブラウザ側のアドオンで自身のアクセスを除去することも可能です。
設定自体はシンプルですが、意外と見落とされているケースが多いです。
リモートワークが増えた環境では、固定IPだけでなくVPN経由のアクセスも考慮が必要です。

③ イベントの二重計測

GA4の導入時にGoogleタグマネージャー(GTM)とGA4の両方でイベントを設定してしまい、同じアクションが2回カウントされているケースです。

たとえばフォーム送信を「GTMのトリガー」と「GA4の拡張計測機能」の両方で計測していると、コンバージョン数が実態の2倍になります。成果が良く見えているだけで、実際には改善が必要な状態というのが一番怖いパターンです。

GA4の「イベント」レポートで同名のイベントが不自然に多くカウントされていないか確認するのが第一歩です。

④ 参照元の汚染

本来「参照元なし(direct)」や「オーガニック検索」として計測されるべきセッションが、誤った参照元として記録されているケースです。

よくあるのが、決済代行サービスや外部予約サービスを経由した戻りのトラフィックが「参照元」として記録されてしまうパターンです。ユーザーが購入・予約を完了してサイトに戻ってきた際に、決済サービスのドメインが参照元として記録されるため、流入経路のデータが実態と乖離します。

GA4の「参照除外リスト」に決済サービスや外部サービスのドメインを登録することで対処できます。

⑤ コンバージョンイベントの設定ミス

「問い合わせ完了」ではなく「問い合わせページの閲覧」をコンバージョンとして設定してしまっているケースや、サンクスページのURLが変更されたのにコンバージョンタグが古いURLのままになっているケースです。

コンバージョン数が実態より多く見える場合は前者、急にコンバージョン数がゼロになった場合は後者を疑ってください。どちらも「データ上は問題なさそう」に見えるまま放置されやすいミスです。

改善施策の前に、まず計測設定の棚卸しを

GA4の設定ミスが厄介なのは、データを見ているだけでは気づけない点です。数字は出ている、レポートも動いている——でも実態を反映していない。そういう状態が静かに続きます。

広告・LP・コンテンツの改善に着手する前に、一度以下の観点で計測設定を見直すことをおすすめします。

  • 複数ドメインをまたぐ導線がある場合、クロスドメイン設定はされているか
  • 自社IPアドレスが除外されているか(社内セッションが除去されているか)
  • 同じイベントが複数の方法で計測されていないか
  • 決済・予約など外部サービスのドメインが参照除外リストに入っているか
  • コンバージョンイベントが正しいアクションを計測しているか

「改善しているのに成果が出ない」という状況が続いているなら、施策の内容より先に、データの信頼性を疑ってみてください。

せっかく意欲的に改善していても、間違ったデータを船頭さんにしていては元も子もありません。

もし、なんかうまくいかない。なんか変?といった違和感を感じることがあれば、一度チェックしてみてもいいのではないでしょうか。

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小田浩史のイメージ
株式会社SIBLAB 代表取締役
小田浩史
20年以上IT業界でホームページ制作、ECサイト制作、アクセス解析、Webマーケティングに従事。 特にアクセス解析、ユーザビリティテストについてはプロのWeb制作会社向けに講演した経験は多数。上級ウェブ解析士。 会社にも猫を連れ込むほど猫好き。 休日は猫と遊ぶか、ゲームするか、ぼーっとアクセス解析データを眺めて過ごしています。
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