
CTR(クリック率)とは、広告やWebページが表示された回数に対して、実際にクリックされた割合を示す指標です。Google広告の管理画面でも最も基本的な指標のひとつとして常に表示されています。
この記事では、CTRの定義・計算式・よく混同されるCVRとの違い・品質スコアとの関係を解説します。「自社のCTRが業種平均と比べて高いのか低いのか」を知りたい方は業種別CTR比較表の記事を、CTRを改善したい方はCTR改善方法の記事をご覧ください。


CTRとは何か・基本の計算方法
CTR(Click Through Rate/クリック率)とは、広告が表示された回数(インプレッション数)のうち、実際にクリックされた割合を示す指標です。
CTRは次のような計算式で求められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 計算式 | CTR(クリック率) = クリック数 ÷ インプレッション数 × 100(%) |
| インプレッション数 | 広告がユーザーに表示された回数(検索結果ページやウェブサイト、アプリなどに広告枠として表示された回数) |
| クリック数 | ユーザーが広告をクリックして、ランディングページなどに遷移した回数 |
具体例で確認してみます。
| キャンペーン | インプレッション数 | クリック数 | CTR(クリック率) |
|---|---|---|---|
| キャンペーンA | 10,000回 | 300回 | 300 ÷ 10,000 × 100 = 3.0% |
| キャンペーンB | 2,000回 | 160回 | 160 ÷ 2,000 × 100 = 8.0% |
この例では、インプレッション数が多いキャンペーンAよりも、インプレッション数が少ないキャンペーンBの方がCTRは高いことが分かります。つまり、単純なクリック数だけではなく「表示されたうちどれくらいクリックされたか」という割合で広告のクリックされやすさを評価するのがCTRです。
Google広告の管理画面では通常、CTRはパーセンテージ(%)で小数点第2位程度まで表示されます。インプレッション数がごく少ない場合(たとえば数十回程度)には、たまたま数回クリックされただけでCTRが極端に高く見えることがあるため、統計的に意味のある判断には十分なインプレッション数が必要である点にも注意が必要です。
CTRとCVR(コンバージョン率)の違い
よく混同されがちな指標として「コンバージョン率(CVR)」があります。CTRは「クリックされやすさ」、CVRは「クリックされたあとに成果につながりやすさ」を表します。
| 指標 | 計算対象 | 意味 |
|---|---|---|
| CTR(クリック率) | インプレッション数に対するクリック数 | 広告がどれだけクリックされやすいか(興味・関心を引けているか)を示す |
| CVR(コンバージョン率) | クリック数に対するコンバージョン数 | 広告からの流入後、問い合わせ・購入などの成果にどれだけつながっているかを示す |
CTRは「広告クリエイティブ」と「キーワードやターゲティングのマッチ度」を評価する指標であり、広告の成果全体を評価するには、コンバージョン率やCPA(1件あたりの獲得単価)とあわせて見る必要があります。
たとえばCTRが高くてもCVRが低い場合、広告には興味を持ってもらえているものの、ランディングページの内容や訴求がズレている可能性があります。逆にCTRが低くてもCVRが高い場合は、クリックの「量」より「質」が高い状態といえます。CTRだけを単独で評価せず、CVRやCPAとセットで見ることが重要です。
Google広告におけるCTRと品質スコアの関係
Google広告では、CTRは単なる「クリックされやすさ」を示す指標にとどまらず、広告の掲載順位や実際に支払うクリック単価にも影響を与える重要な要素として扱われています。その中心にある考え方が「広告の品質」と「品質スコア」です。
検索広告では、広告が表示されるたびにオークションが行われ、広告の掲載順位は主に「入札単価」と「広告の品質」などから決まります。品質スコアは、キーワードレベルで「1〜10」のスコアとして表示され、その評価要素として次のような項目が用意されています。
| 品質スコアの主な構成要素 | CTRとの関係 | 確認できる主な指標名(Google広告管理画面) |
|---|---|---|
| 推定クリック率 | そのキーワードと広告の組み合わせで、今後どの程度クリックされると予測されるかを示す要素で、過去の実績CTRも影響する | 「推定クリック率」 |
| 広告の関連性 | ユーザーの検索語句と広告文・キーワードの関連性が高いと、CTRが向上しやすくなる | 「広告の関連性」 |
| ランディング ページの利便性 | ユーザーの期待に合ったページ内容や利便性が高いと、長期的に見てCTRの維持・向上につながりやすい | 「ランディング ページの利便性」 |
このうち、「推定クリック率」はCTRと特に密接な関係があり、過去に高いCTRを継続してきた広告やキーワードほど、今後もクリックされやすいと判断されやすくなります。その結果、同じ入札単価であっても、推定クリック率が高い広告は広告ランクが上がりやすく、検索結果の上位に表示されやすくなります。
また、広告ランクが高く品質が良いと判断されると、同じ掲載順位を確保するために必要な実際のクリック単価(CPC)が抑えられる場合があります。これは、広告主だけでなくユーザーにとって有用な広告が優先的に表示されるようにする、Googleの仕組みによるものです。
一方で、CTRが極端に低い広告や、ユーザーの検索意図と大きくズレた広告を配信し続けていると、推定クリック率や品質スコアが下がり、そのキーワードで広告が表示されにくくなる可能性があります。したがって、CTRは単に「クリックが多ければよい」というだけでなく、「広告の品質を維持・向上させるために継続的に管理すべき指標」として重要です。
ただし、CTRだけを追いかけて、必要以上に煽りの強い表現や誤解を招くような広告文にしてしまうと、コンバージョン率が下がったり、サイト離脱率が上がったりするおそれがあります。CTRと同時にコンバージョン指標やユーザー体験も含めた「総合的な成果」で評価することが不可欠です。
まとめ
CTR(クリック率)は、広告が表示された回数のうち実際にクリックされた割合を示す指標で、計算式は「クリック数 ÷ インプレッション数 × 100」です。CVRとは役割が異なり、CTRはあくまで「入り口の数値」として、CVRやCPAとセットで評価することが重要です。また、CTRはGoogle広告の品質スコアにも影響するため、継続的に管理すべき指標でもあります。
自社のCTRが業種平均と比べてどの水準にあるかは業種別CTR比較表の記事で確認できます。CTRを改善するための具体的な施策はCTR改善方法の記事をあわせてご覧ください。

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