クリック率の目安・平均値を業種別に公開【Google広告】

クリック率の目安・平均値を業種別に公開【Google広告】
クリック率の目安・平均値を業種別に公開【Google広告】

結論:Google広告のCTR平均は、検索広告で3〜10%・ディスプレイ広告で0.3〜1%が業種別の目安です。

ただし「平均3%」という数字は業種によって意味がまったく違います。医療・美容クリニックなら4〜8%が標準、金融・保険なら2〜4%でも十分という判断になります。自社の数値を「全体平均」と比べても、正しい評価はできません。

この記事では、8業種のCTR目安を比較表で整理し、自社が平均より高いのか低いのかをすぐに確認できるようにしています。

CTRの基本(定義・計算式・品質スコアとの関係)はこちらの記事で解説しています。CTRの具体的な改善施策はこちらの記事をご覧ください。

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業種別平均CTRと全体平均CTRの違い

自社のCTRが高いか低いかを判断する際に、「平均CTR」という指標がよく参照されます。ここで重要なのが、「全体平均CTR」と「業種別平均CTR」を混同しないことです。

世の中で公開されている平均値には、大きく分けて次の2種類があります。

平均CTRの種類概要活用上のポイント
全体平均CTR特定の期間・地域における、複数業種やさまざまな広告アカウントをすべて含めて算出した平均CTR大まかな目安としては参考になるが、自社の業種・商材・配信面が異なると、乖離が大きくなることがある
業種別平均CTRIT、EC、金融、不動産、医療、美容、BtoBサービスなど、業種カテゴリごとに集計された平均CTR自社と近い業種・ビジネスモデルの平均値に絞って比較することで、現実的な水準とのギャップを把握しやすくなる

同じGoogle広告でも、「法律系の専門サービス」と「アパレルEC」ではユーザーの検索行動も商材の単価もまったく異なるため、当然ながらクリック率の平均水準も変わってきます。そのため、全体平均CTRだけを見て「自社は低い/高い」と評価するのは、正確な判断とは言えません。

また、平均CTRを比較する際には、業種だけではなく次のような条件の違いにも注意が必要です。

比較時に確認したい条件条件が異なるときに起こりやすいズレ
広告の配信面検索広告は一般的にディスプレイ広告よりCTRが高くなる傾向があるため、配信面を混在させた平均と比較すると誤差が大きくなる
ブランドキーワードか一般キーワードか自社名や商品名などのブランドキーワードは、一般キーワードよりCTRが高くなる傾向があるため、比較対象から除外または区別する必要がある
マッチタイプやターゲティングの広さ完全一致中心の配信と、部分一致や広いターゲティングを使った配信とでは、CTRの出やすさが異なる
デバイスや配信地域スマートフォン中心の配信なのか、パソコンが多いのか、あるいは都市部か地方かによって、ユーザー行動が変わりCTRも変動しやすい

そのため、自社のCTRを平均値と比較する際は、「同じ業種」「同じ配信面(検索/ディスプレイなど)」「できるだけ近い配信条件」で集計されたデータを基準にすることが重要です。

さらに、平均CTRはあくまで「多くのアカウントをならしたときの中央値・平均値」に近いイメージであり、競合企業がCTR改善の取り組みを進めれば進めるほど、時間とともに水準が変化していく”動く指標”でもあります。したがって、一度比較して終わりではなく、定期的に自社のCTRを点検し、業種別平均とのギャップを確認し続けることが大切です。

Google広告のクリック率CTRの全体平均目安

この章では、業種別の違いに入る前に、まず配信面ごとの「全体平均としてのクリック率(CTR)の目安」を理解し、自社アカウントのCTRが極端に低いのか、それともおおよそ妥当な水準なのかを判断できるようにすることを目的とします。

前提として、Google広告では公式に「日本全体の平均CTR」が細かく公開されているわけではなく、実際の数値はキーワード、広告ランク、入札単価、ターゲティング、クリエイティブなどによって大きく変動します。そのため、ここで示すのはあくまで多くの運用現場で観測されることが多い一般的な傾向に基づいた目安であり、「必ずこの数値にならなければならない」という基準ではありません。

検索広告の平均クリック率CTRの目安

検索広告(検索連動型広告)は、ユーザーが「キーワードを入力して能動的に検索している瞬間」にテキスト広告が表示されるため、他の配信面と比べてCTRが高くなりやすいのが特徴です。とくに、自社名・商品名などのブランドキーワードは意図の温度が高く、一般キーワードよりCTRが高くなる傾向があります。

一方で、検索広告のCTRは、同じキーワードでも広告文の訴求内容や広告表示オプションの有無、入札戦略、掲載順位(広告ランク)などによって大きく変わります。したがって、「検索広告だからこの数値」と断定するのではなく、以下のような区分で目安を捉えるのが実務的です。

配信条件・キーワード種別CTRの一般的な傾向主なポイント
ブランドキーワード(自社名・サービス名など)検索広告の中では最も高い水準になりやすい指名検索のためクリック意欲が高く、広告の掲載順位が安定していれば高CTRになりやすい
一般キーワード(課題・ニーズ系、カテゴリ名など)ブランドキーワードより低く、数%前後〜中程度の水準になるケースが多い競合の広告も多く、検索意図の幅も広いため、広告文の工夫と絞り込みがCTRに大きく影響する
競合他社名キーワード(他ブランド名)クリックされにくく、全体平均より低くなりがちユーザーは特定企業を探しているため、興味が自社に向きにくく、広告文の訴求にも制約がある
絞り込みが甘い広範なキーワード(単語が抽象的)インプレッションが出る割にCTRは伸びにくい検索意図のバラつきが大きく、ミスマッチな検索語句への表示が増えるため、除外キーワード対策が重要

実務では、同じ検索広告の中でも「ブランド」「一般」「競合」「その他」といった粒度でキャンペーンや広告グループを分け、それぞれのCTRを比較して評価することが重要です。全体平均だけを見ると、ブランドの高CTRに引き上げられて、一般キーワードの改善余地に気づきにくくなるためです。

ディスプレイ広告の平均クリック率CTRの目安

ディスプレイ広告(Googleディスプレイネットワークなど)は、ユーザーがウェブサイトやアプリ、コンテンツを閲覧している際に、バナー広告やレスポンシブディスプレイ広告として表示されます。ユーザーは検索しているわけではなく「ついでに目に入る」形のため、検索広告と比べると意図の温度が低く、全体としてCTRはかなり低くなりやすいという前提を押さえる必要があります。

また、ディスプレイ広告では、リマーケティング(サイト訪問者への配信)と、新規ユーザーへの配信でCTRの傾向が大きく異なる点にも注意が必要です。以下は、目的別にみたCTRの一般的な傾向です。

配信タイプ・ターゲティングCTRの一般的な傾向特徴・注意点
リマーケティング(サイト訪問者・カート放棄者など)ディスプレイの中では比較的高い水準になりやすい既に接点のあるユーザーへの再アプローチのため、バナーが目に入りやすく、クリック意欲も高まりやすい
オーディエンスターゲティング(興味・関心、詳細なデモグラフィックなど)リマーケティングより低く、検索広告よりもかなり低めのCTRとなることが多い関心がありそうな層に広く配信するため、認知拡大には向くが、クリック率は控えめになりやすい
コンテンツターゲティング(プレースメント、トピック、キーワード)配信面やクリエイティブ次第でCTRのバラつきが大きい関連性の高いメディア・ページを選定できればCTRは上がるが、絞り込みが甘いと表示だけ増えてCTRが下がりやすい
自動ターゲティング・拡張ターゲティング最適化が進むまではCTRが安定しにくい機械学習による最適化が進行するまで、テスト的な配信が増えるため、短期間でCTRを判断しすぎないことが重要

ディスプレイ広告の全体平均は、一般に検索広告よりかなり低くなりますが、「低CTR=悪い」とは限らず、広告表示回数(インプレッション)やコンバージョン単価(CPA)、コンバージョン率(CVR)と合わせて評価することが不可欠です。

スマートショッピング広告や動画広告の平均CTRの概要

ショッピング広告や動画広告は、「検索広告」「ディスプレイ広告」と比較したときに、配信ロジックとユーザー行動が異なるため、CTRの水準や評価の仕方も変わってきます。

配信タイプCTRの一般的な傾向評価時のポイント
ショッピング広告・スマートショッピング広告検索広告とディスプレイ広告の中間程度の水準になるケースが多い商品画像と価格が表示されるため、購入意欲の高いユーザーにはよくクリックされるが、商品点数やフィード品質によってCTRが大きく変動する
パフォーマンス最大化キャンペーン(ショッピングを含む場合)検索・ディスプレイ・動画など複数の配信面が混在するため、平均CTRは配信比率によって大きく変わるCTRの絶対値よりも、コンバージョン数やROASなどビジネス指標を主軸に評価することが重要
動画広告(インストリーム広告・インフィード広告など)フォーマットによって大きく異なるが、クリックよりも視聴回数や視聴率が重視されることが多いスキップ可能なインストリームでは、視聴維持率や視聴単価、バンパー広告では到達人数やインプレッションが主要指標となり、CTRは補助的な指標として扱う

スマートショッピング広告やパフォーマンス最大化キャンペーンでは、機械学習によって配信面や入札が自動最適化されるため、CTR単体の良し悪しよりも、売上や広告費用対効果(ROAS)、コンバージョン数といった成果指標を優先して評価することが推奨されます。

業種別のGoogle広告クリック率CTR平均比較表

この章では、Google広告(検索広告・ディスプレイ広告)における代表的な業種別のクリック率(CTR)の目安を整理します。実務で運用していると「自社のCTRは高いのか低いのか」「他社や業界平均と比べてどうなのか」が分かりにくくなりがちです。そのため、ここでは日本国内で一般的に見られる運用事例をもとにしたおおよその目安値と、業種ごとの特徴を一覧で比較できるようにしました。

なお、実際のCTRは、キーワードの種類(ブランド名か一般キーワードか)、入札戦略、広告文の精度、ランディングページとの関連性、ターゲティング条件などによって大きく変動します。ここで示す数値は「非ブランド系の一般キーワード」を中心にした、おおよその傾向を把握するための参考値として活用してください。

業種区分代表的な商材・サービス例検索広告CTR目安(非ブランド)ディスプレイ広告CTR目安主な特徴・注意点
BtoB業種法人向けSaaS、業務システム、機械・部品、法人向けコンサルティングなど概ね 2.0〜5.0%前後概ね 0.3〜0.6%前後ニッチキーワードが多くインプレッションは少なめだが、ニーズが明確な検索では比較的高いCTRになりやすい。
EC通販・小売業ファッションEC、家電EC、食品・日用品、実店舗とECの併用など概ね 3.0〜6.0%前後概ね 0.4〜0.8%前後商品名・型番や「通販」「送料無料」など購入意図の高いキーワードでCTRが高まりやすい。
不動産・住宅業界分譲マンション、新築戸建て、賃貸仲介、不動産投資、リフォームなど概ね 3.0〜6.0%前後概ね 0.3〜0.7%前後エリア名+種別(例:「新宿 マンション」)など具体的検索ではCTRが上がりやすい一方、検討期間が長く比較検討も激しい。
人材・採用・教育業界転職サイト、求人媒体、人材紹介、スクール・資格講座、オンライン学習など概ね 4.0〜7.0%前後概ね 0.4〜0.8%前後「職種名+求人」「エリア+転職」など意図が明確な検索が多く、比較的高いCTRを狙いやすい。
医療・美容クリニック業界美容クリニック、美容外科、歯科医院、矯正歯科、AGA・脱毛など概ね 4.0〜8.0%前後概ね 0.5〜1.0%前後症状・悩み系キーワードからの流入が多く、悩みが深いユーザーに訴求できると高CTRになりやすい。
金融・保険業界クレジットカード、カードローン、住宅ローン、投資信託、保険商品など概ね 2.0〜4.0%前後概ね 0.3〜0.6%前後情報収集目的の検索が多く、比較サイトも多いため、広告文の差別化がないとCTRが伸びづらい。
旅行・レジャー・観光業界国内旅行、海外旅行、ホテル・旅館、テーマパーク、レジャー施設など概ね 3.0〜6.0%前後概ね 0.4〜0.9%前後シーズンや連休前など需要期は検索ボリューム・CTRともに上がる傾向があり、オフシーズンは低下しやすい。
ローカルビジネス(飲食・美容サロンなど)飲食店、美容室、ネイルサロン、整体・リラクゼーション、クリーニング店など概ね 5.0〜10.0%前後概ね 0.4〜0.9%前後エリア+業種(例:「渋谷 カフェ」)や店名検索が多く、検索意図が明確なため、高CTRになりやすい。

BtoB業種のクリック率CTR平均目安と特徴

BtoB(法人向け)業種は、Google広告において「検索数はそれほど多くないが、1クリックあたりの価値が高い」傾向があります。ニッチな専門用語や業界特有のサービス名を含むキーワードが多く、そもそものインプレッションが少ないため、CTRの平均値だけを見ると低く感じる場合もあります。

配信タイプ想定シーンCTR目安ポイント
検索広告「基幹システム 導入」「営業支援ツール 比較」などの検討系キーワード2.0〜5.0%前後課題感が明確なユーザーを狙えるため、広告文でベネフィットをしっかり訴求すると、少ない表示回数でも効率よくクリックを獲得できる。
ディスプレイ広告業種・職種ターゲティングでのリード獲得・認知拡大0.3〜0.6%前後情報収集中の潜在層に当たることが多いため、CTRだけを追いすぎず、コンバージョン率や質も合わせて評価する必要がある。

BtoBでは「高CTR」よりも「少ないクリックでも質の高いリードが取れているか」を優先して評価すべきケースが多いため、同じ予算でもホワイトペーパーのダウンロードや資料請求、セミナー申し込みなどのコンバージョン指標とセットでCTRを確認することが重要です。

EC通販小売業のクリック率CTR平均目安と特徴

EC通販・小売業では、「商品名」「ブランド名」「カテゴリ名+通販」など、購入意欲の高いキーワードが多く検索されるため、検索広告のCTRは比較的高くなりやすい傾向があります。一方で、競合も多く、価格訴求や送料無料、ポイント還元などユーザーに分かりやすいメリットを広告文で表現できているかどうかでCTRが大きく変わります。

キーワードの種類CTR目安運用上の着眼点
商品名・型番系「○○ 型番」「ブランド名 型番」など4.0〜7.0%前後購入直前の比較検討層が多く、価格・在庫・配送条件などを広告文や広告表示オプションに入れるとCTRが高まりやすい。
カテゴリ・用途系「レディース バッグ 通販」「ギフト お取り寄せ」など3.0〜5.0%前後ユーザーの悩み・用途を見出しに反映し、「ランキング」「セール」「レビュー件数」などの要素でクリックを後押しする。

不動産住宅業界のクリック率CTR平均目安と特徴

不動産・住宅業界は、購入単価が高く検討期間も長いことから、ユーザーは検索エンジンで繰り返し情報収集を行います。「エリア名+物件種別」「駅名+賃貸」「マンション名」などのキーワードが中心で、具体的な希望条件を含む検索ではCTRが上がりやすい反面、情報収集段階の広いキーワードではCTRが伸びづらいこともあります。

配信シーン代表的なキーワード例CTR目安留意点
物件検索段階「○○駅 賃貸」「△△区 新築マンション」など3.0〜6.0%前後エリア訴求や家賃帯、間取りなどユーザーが重視する条件を広告文・パスに反映することでクリック率が改善しやすい。
情報収集段階「マンション 購入 相場」「住宅ローン 組み方」など2.0〜4.0%前後すぐの来場・問い合わせに直結しない層も多いため、資料請求やメルマガ登録など中間コンバージョンを設定して評価する。

人材採用教育業界のクリック率CTR平均目安と特徴

人材採用・教育業界は、「求人」「転職」「スクール」「資格」など、ユーザーの目的が比較的はっきりしたキーワードが多く検索されるため、検索広告のCTRは全体的に高めの水準になりやすい傾向があります。

カテゴリ想定ユーザーCTR目安改善のポイント
求人・転職系「経理 求人」「保育士 転職 東京」などで検索しているユーザー4.0〜7.0%前後「未経験OK」「高年収」「残業少なめ」などの魅力を広告見出しに入れるとクリック率が大きく変わる。
スクール・資格系「プログラミングスクール」「簿記 講座」などで検索しているユーザー3.5〜6.0%前後受講形式(オンライン・通学)、受講期間、価格、実績を明示することで、比較検討中のユーザーに選ばれやすくなる。

医療美容クリニック業界のクリック率CTR平均目安と特徴

医療・美容クリニック業界では、「症状名」「施術名」「エリア+クリニック名」など、悩みやニーズが強いユーザーの検索が多いことから、検索広告のCTRは比較的高い傾向があります。

施術・サービスの種類代表的なキーワードCTR目安運用のポイント
美容医療・審美系「二重整形 クリニック 名古屋」「医療脱毛 渋谷」「ホワイトニング 歯科」など4.0〜8.0%前後価格だけでなく、症例数・ドクター実績・保証内容など安心材料を広告文に含めることで、他院との差別化とCTR向上が期待できる。
一般診療・保険診療「内科 クリニック 池袋」「小児科 日曜診療」など3.0〜6.0%前後診療時間、アクセス、予約方法、待ち時間など生活利便性に関わる情報を明示することで、ローカル検索でのクリック率を高められる。

医療・美容分野では、広告の表現にガイドラインや医療広告規制があるため、その範囲内でいかに安心感や専門性を訴求できるかがCTRを左右するポイントになります。

金融保険業界のクリック率CTR平均目安と特徴

金融・保険業界は、「クレジットカード」「カードローン」「保険 見直し」「投資信託」など競争性の高いキーワードが多く、ユーザーは複数のサービスを比較検討する傾向があります。そのため、検索広告のCTRは極端に高くなりにくく、「いかに他社と違うメリットを短い広告文の中で伝えられるか」が成果を左右します。

プロダクトタイプ代表的なキーワードCTR目安特徴・注意点
ローン・クレジット「カードローン 比較」「分割払い 手数料」など2.0〜4.0%前後審査スピード・金利・ポイント還元など訴求軸が明確でないと、比較サイトにクリックが集中しやすい。
保険商品「生命保険 見直し」「自動車保険 乗り換え」など2.5〜4.5%前後補償内容や保険料だけでなく、「無料相談」「オンライン完結」などの利便性を伝えることでクリック率を高めやすい。

旅行レジャー観光業界のクリック率CTR平均目安と特徴

旅行・レジャー・観光業界では、「エリア名+ホテル」「温泉旅館」「ツアー名」など、出発日や行き先がある程度固まっているユーザーの検索が多く、需要のピーク時には検索広告のCTRが上がる傾向があります。

シーズン代表的な検索ニーズCTR目安運用時のポイント
需要ピーク期「GW 旅行」「夏休み 沖縄 ツアー」「年末年始 温泉」など3.5〜6.0%前後早割・直前割・キャンペーン情報を広告文に入れ、他社との違いを明確にすることでクリックを獲得しやすい。
オフシーズン「週末 温泉」「平日 お得 旅行」など2.5〜4.5%前後オフシーズン限定プランや特典を訴求し、検索数が限られる中で少しでもCTRとコンバージョン率を高める工夫が重要。

ローカルビジネス飲食美容サロンのクリック率CTR平均目安と特徴

ローカルビジネス(飲食店、美容室、ネイルサロン、整体院など)は、「エリア+業種」「駅名+サービス名」「店名」など、ユーザーの検索意図が非常に具体的なケースが多く、検索広告のCTRが全業種の中でも高い水準になりやすい分野です。

検索パターン代表的なキーワードCTR目安改善のポイント
エリア+業種検索「渋谷 カフェ」「新宿 美容室」「梅田 居酒屋」など5.0〜10.0%前後営業時間、価格帯、席数、予約可否、クーポンの有無など、来店の決め手になる情報を広告文・広告表示オプションで伝える。
店名・ブランド名検索「○○カフェ 渋谷」「△△美容室 口コミ」など10.0%以上になるケースも多いGoogle ビジネス プロフィールや口コミサイトなど、他チャネルとの表示も競合するため、自店舗の公式サイトへの導線を確保しつつ、クーポンや予約ページへ直接誘導すると効果的。

自社のGoogle広告クリック率CTRを業種別平均と比較する方法

Google広告の成果を正しく評価するには、単に自社のクリック率(CTR)の数字だけを見るのではなく、同じような条件・同じ業種の広告と比べて自社のCTRが高いのか低いのかを客観的に判断することが重要です。この章では、Google広告の管理画面でCTRを確認する具体的な手順から、キャンペーン・広告グループ・キーワード単位での整理方法、業種別平均CTRとの比較の仕方、そして自社のCTRが高い・低いと判断するときの考え方までを順を追って解説します。

管理画面でクリック率CTRを確認する手順

  1. Google広告アカウントにログインする
    ブラウザからGoogle広告にアクセスし、対象のアカウントにログインします。複数のアカウントを運用している場合は、まず比較したいアカウントを選択します。
  2. 確認したい配信単位(キャンペーン/広告グループ/キーワード)を選ぶ
    左側のナビゲーションメニューから、まずは「キャンペーン」をクリックし、次に「広告グループ」「キーワード」と階層を下げていきます。クリック率は、これらすべてのレベルで確認できます。
  3. 日付範囲を業種別平均に合わせて設定する
    画面右上の「期間」設定から、比較に使う日付範囲を指定します。業種別の平均CTRが「直近30日」や「直近3か月」といった期間で整理されている場合は、できるだけ同じ期間に合わせると精度の高い比較ができます。
  4. 表示項目に「クリック率(CTR)」列が含まれているか確認する
    管理画面の一覧上部にある列カスタマイズ機能から、「クリック率(CTR)」が表示されているかを確認します。もし表示されていない場合は、「列」を編集し、「パフォーマンス」カテゴリの中から「クリック率(CTR)」を追加します。
  5. キャンペーン単位のCTRを確認する
    「キャンペーン」タブを開き、各キャンペーン行の「クリック率(CTR)」列の数値を確認します。「検索広告キャンペーン」「ディスプレイ広告キャンペーン」「ショッピングキャンペーン」などの種類ごとに、CTRの高低を把握します。
  6. 広告グループ・キーワード単位のCTRもあわせて確認する
    「広告グループ」タブ、「キーワード」タブに切り替え、それぞれの行の「クリック率(CTR)」を確認します。特に平均から大きく外れている広告グループやキーワードをチェックしておくと、後の分析がスムーズになります。
  7. 必要に応じてデバイス別にセグメントする
    「セグメント」機能から「デバイス」を選択し、各デバイスごとにCTRを確認します。スマートフォンとパソコンではCTRの水準が異なることが多いためです。

キャンペーン広告グループキーワード別にCTRを整理する方法

業種別平均CTRと比較する際は、単にアカウント全体の平均CTRを見るだけでは十分ではありません。キャンペーン・広告グループ・キーワードといった階層ごとにCTRを整理し、どこで差が生じているかを明確にすることが重要です。

レベル主な用途確認したいポイント備考
キャンペーン配信目的や配信ネットワーク(検索・ディスプレイなど)単位での全体傾向を把握目的別のCTR水準、検索広告とディスプレイ広告の違い、ブランド用キャンペーンの有無業種別平均CTRと比較する際の「入口」となる粒度
広告グループテーマ・商品カテゴリ・ターゲットごとの違いを把握同じキャンペーン内でCTRが高いグループと低いグループの差広告文やキーワードの関連度がCTRに大きく影響しやすいレベル
キーワード検索クエリに対する反応の良し悪しを詳細に把握ブランド名キーワードと一般キーワードのCTR差、マッチタイプ別の傾向改善の優先度を決める際の最も重要な粒度

整理の手順としては、次のような流れが実務で扱いやすい方法です。

  1. キャンペーンごとに「目的」と「配信ネットワーク」をメモする
    各キャンペーンが「リード獲得」「EC売上」「来店予約」など、どの目的で運用されているか、また「検索ネットワーク」「ディスプレイネットワーク」など、どの配信面かを書き出しておきます。
  2. 広告グループを「ブランド名」「一般」「指名に近い」などで分類する
    自社名や商品ブランド名を含む広告グループは、一般的にCTRが高くなりやすいため、その他の一般キーワードを扱う広告グループとは分けて整理します。
  3. キーワードをエクスポートし、スプレッドシートでCTRを並べ替える
    管理画面の「キーワード」一覧から、レポートをエクスポートし、ExcelやGoogleスプレッドシートで「クリック率(CTR)」を基準に並べ替えます。
  4. ブランドキーワードと一般キーワードを分けて平均CTRを算出する
    ブランド名を含むキーワードは別シートに分けるか、タグを付けてフィルタリングし、それぞれで平均CTRを算出します。

業種別平均CTR比較表の使い方と見方

区分自社のCTR業種別平均CTR差分(自社 − 業種平均)メモ
検索広告全体(例)4.2%(比較対象の平均値)(自動計算)アカウント全体の傾向を把握
ディスプレイ広告全体(例)0.6%(比較対象の平均値)(自動計算)掲載面の特性を踏まえて評価
検索広告:ブランドキーワード(例)18.0%(比較対象の平均値)(自動計算)自社指名の強さ・広告文の適切さを評価
検索広告:一般キーワード(例)3.5%(比較対象の平均値)(自動計算)競合比較の中核となる指標

実際に業種別平均CTRと比較する際のポイントは、次の通りです。

  1. 自社の事業内容に最も近い「業種区分」を選ぶ
  2. 「配信面」「目的」「ブランド/一般」をできるだけ揃えて比較する
  3. 期間を合わせたうえで、差分を数値として把握する
  4. キャンペーン/広告グループレベルに落とし込み、優先的に見直すべき単位を特定する

自社のCTRが高い場合と低い場合の判断基準

業種別平均CTRとの比較結果をどのように解釈すればよいのか、「自社のCTRが高い場合」と「自社のCTRが低い場合」に分けて考え方を整理します。

まず押さえておきたいのは、クリック率(CTR)はあくまで「広告がどれだけクリックされやすいか」を示す指標であり、「売上や問い合わせにつながっているか」を直接は表さないという点です。CTRが高いからといって必ずしも成果が良いとは限らず、コンバージョン率やCPAとあわせて評価する必要があります。

パターン状況考えられる要因基本的な対応方針
CTRが平均より高く、コンバージョンも良好クリック率もコンバージョン率も業種平均を上回っている状態キーワードと広告文の関連性が高い、訴求内容がターゲットに合っている現状の方針を維持しつつ、予算拡大や入札強化を検討
CTRが平均より高いが、コンバージョンが弱いクリックはされているが、問い合わせや購入にはつながっていない状態訴求が強すぎて「とりあえずクリック」が増えている、ランディングページとのギャップ広告文とランディングページの内容を一致させ、ターゲットを絞り込む方向で改善
CTRが平均より低いが、コンバージョンは良好クリック率は低いが、クリックしたユーザーの質は高い状態無駄なクリックが抑えられている、メッセージが絞り込まれている無理にCTRだけを上げようとせず、CPAやROASを重視して慎重に改善
CTRもコンバージョンも平均より低いクリックされにくく、成果にもつながっていない状態キーワード選定が不適切、広告文が刺さっていない、入札や掲載順位の問題キーワード設計と広告文を根本から見直し、改善施策を優先的に実施

予算と入札戦略ごとの適切なクリック率CTRの目安

Google広告のクリック率(CTR)は、「高ければ高いほどよい」わけではなく、予算規模や入札戦略、キャンペーンの目的とセットで評価すべき指標です。同じCTRでも、少額予算か大規模予算か、自動入札か手動入札か、ブランドキーワードか一般キーワードかによって、意味合いや評価基準が大きく変わります。

少額予算の場合に意識すべきCTRのライン

少額予算(例として、日額数千円〜1万円程度を想定)のアカウントでは、限られたインプレッションとクリックの中で、いかに無駄クリックを抑えつつ、コンバージョンにつながりやすいユーザーだけを集客できるかが鍵になります。

配信タイプCTRが低すぎるときの主なリスクCTRが高すぎるときの主なリスク少額予算で注力すべきポイント
検索広告(指名以外)・広告文やキーワードの関連度が低く、クリックされない
・インプレッションは出ているのに、トラフィックが増えない
・部分一致や広めのマッチタイプで関係の薄い検索まで拾っている可能性
・クリック数だけ増えて、コンバージョン率がついてきていない
検索クエリレポートを確認し、「買う可能性が低い検索語」を除外していきながら、関連性の高いキーワード群で安定したCTRを確保する
検索広告(自社名・ブランド名)・自社ブランドで検索しているユーザーを取りこぼしている
・他社の指名キーワード入札にシェアを奪われている
・極端に高いCTRでも、指名検索の場合は必ずしも問題ではない
・ただしコンバージョン率が低い場合は、広告文やランディングページのメッセージ不一致の可能性
ブランド検索では、オーガニック検索結果よりも訴求力の高い広告文を用意し、高いCTRと高いコンバージョン率の両立を目指す
ディスプレイ広告・配信面やターゲティングが広すぎて、興味関心の薄いユーザーにばかり表示されている
・広告クリエイティブの訴求力不足で、認知にもつながっていない
・リマーケティングなど、既に興味を持っている層にしか配信できていない可能性
・見込みの薄いクリックが多いと、クリック単価が上昇しCPAが悪化する
ターゲティング条件ごとに広告グループを分け、「どのオーディエンスが最もCTRとコンバージョン率のバランスが良いか」を比較しながら、メリハリのある配信を行う

少額予算では、1日あたりのクリック数が少なく、CTRが日によって大きくブレやすいため、日単位ではなく、少なくとも過去7日〜30日程度の期間で平均CTRを確認し、業種別平均や過去の自社実績と比べて判断することが重要です。

自動入札戦略使用時のクリック率の見方

「ターゲットCPA」や「ターゲットROAS」「コンバージョン数の最大化」などの自動入札戦略を利用している場合、アルゴリズムは必ずしもCTRを最大化しようとしているわけではなく、「コンバージョン」や「コンバージョン値」を最大化することが主目的です。

入札戦略CTRの優先度CTRが下がったときの主な確認ポイント運用者がコントロールしやすい要素
手動CPC中〜高
(広告ランクや品質スコアに直結するため、積極的に改善したい指標)
・入札単価が低すぎて平均掲載順位が下がっていないか
・広告文のテストが止まっておらず、古い訴求のままになっていないか
キーワードのマッチタイプ調整、入札単価の微調整、広告文のABテスト、広告表示オプションの拡充
拡張CPC
(基本は手動CPCと同様だが、システムが一部自動調整を行う)
・コンバージョン率やCPAが改善しているかどうか
・CTR低下が特定のキーワードやデバイスに偏っていないか
手動CPCと同じく「トラフィックの質」を高める調整に加え、コンバージョンデータが十分に貯まるよう、計測設定を正しく維持する
コンバージョン数の最大化低〜中
(CTRよりもコンバージョン数が優先される)
・インプレッションシェアや平均掲載順位が大きく変動していないか
・コンバージョンの質(リードの内容や購入単価)が悪化していないか
無駄な検索クエリを除外し、「コンバージョンにつながりにくいクリック」を減らすことで、アルゴリズムが学習しやすい環境を整える
コンバージョン値の最大化/目標ROAS低〜中
(高単価商品やLTVが高いユーザーを優先するため、CTRは副次的)
・売上金額やROASが目標を満たしているか
・高価格帯商品のクリックが減りすぎていないか
商品グループや広告グループを分けて、どのカテゴリが最も良いROASを出しているかを把握し、フィードや広告文の訴求を最適化する
ターゲットCPA
(CTRよりもCPA達成が最優先)
・コンバージョン数が減っていないか
・日予算に対して十分な消化ができているか
ターゲットCPAの設定値が厳しすぎないかを確認しつつ、コンバージョン率を高められるよう、ランディングページやフォームの改善も並行して行う

自動入札戦略では、学習過程で一時的にCTRが下がることもありますが、それだけで即座に「悪化」と判断せず、コンバージョン数やCPA、ROASなどの成果指標を優先して評価することが重要です。

ブランドキーワードと一般キーワードでのCTR目安の違い

同じ検索広告でも、自社名・サービス名などの「ブランドキーワード」と、悩みやニーズを表す「一般キーワード(ノンブランド)」では、期待すべきCTRの水準がまったく異なります。この2つを同じ基準で評価してしまうと、誤った判断につながりかねません。

実務上は、ブランドキーワード用のキャンペーン(または広告グループ)と、一般キーワード用のキャンペーンを分けておき、それぞれで別々のCTR目標・CPA目標を設定すると、運用と評価が非常にスムーズになります。

まとめ

Google広告のクリック率(CTR)は、「広告がどれだけユーザーに選ばれているか」を示す基礎指標であり、品質スコアや広告ランクにも影響する重要な要素です。ただし、全体平均CTRや業種別平均CTRはあくまで「目安」であり、それ自体がゴールではなく、自社ビジネスの目的(コンバージョン数、CPA、売上など)を達成するための途中指標として捉えることが重要です。

業種別平均CTR比較表を使うことで、「自社のCTRが極端に低くないか」「同じ予算・同じ入札戦略でまだ改善余地がないか」を客観的に判断できます。一方で、業種や商材の特性、ブランド認知度、キーワードの競合状況によって適切なCTRの水準は変わるため、「平均より高い/低い」だけで良し悪しを決めず、必ずコンバージョン率やCPAとセットで評価することが結論となります。

CTRの定義・計算式・品質スコアとの関係については「CTRとは」の記事で、具体的な改善施策については「CTR改善方法」の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

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