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今回は表題の通り、「Webマーケッタなりたい」に対しての回答について。
最近、交流会などに参加すると若い社会人さんや学生さんに「Webマーケッタってどうやったらなれますか?」と聞かれることが増えました。
「Webマーケティングをしてる会社に就職したらいいんじゃない?」と言いながら、ふと気づいたんですが、Webマーケティングって言っても色々あるわけです。
この子が何をやりたいのかによって選ぶ会社も変わるな。と思い、「これ読め用」として記載します。
Webマーケティングの種類
まずWebマーケティングの種類をざっくりと列挙します。
集客系Webマーケティングエリア
1、SEO対策
2、Web広告
3、SNS運用
解析系Webマーケティングエリア
1、アクセス解析
2、UI/UXまわり
「Webマーケティングに興味がある」と言っても上記のように色々専門分野に分かれています。専門分野と言いましたが、現場では「この中の1つができる!」という人材は高い確率で使い物になりません。
アクセス解析をしていたらほぼ間違いなく集客系の問題点は発生しますし、UI/UXといったユーザビリティやエクスペリエンス的要素も考慮しなければなりません。
Web広告屋さんは唯一、その専門分野だけでやってる会社もありますが、解析が読めた方が幅は広がるのは間違いないです。
Webマーケティングを生業とするために転職を考えているのであれば、
自分はどの分野がやりたいのか?
そして、この会社はどの分野が中心の会社であるか?
を考える必要があります。
Webマーケッタに向いている人、向いてない人
向き不向きについてもよく聞かれるので、主観で記載します。
私は今までWebマーケティングタスクを与えて「向いていた部下」「向かなかった部下」を見てきています。
ちなみにあくまでも向いているか否かなので、向いていなければできないというわけでもありません。
ただ、続けるには、ちょっと苦痛かもですが。。
Webマーケティングに向いている人
- ロジカルシンキングができる人
- 新しいことをしたがる人
- 発想したりすることが好きな人
- ファーマーな人
- ビビリな人
Webマーケティングに向かない人
- マニュアルが欲しい人
- 数字が嫌いな人
- 我の弱い人
- ハンターな人
ざっと挙げるとこんな感じです。
ちょっと補足していきます。
Webマーケティングに向いている人
1、ロジカルシンキングができる人
これはマストで必要です。
どの業務も数字が絡んでくることが多いので、数字から物事を考える素養が必要です。
2、新しいことをしたがる人
IT業界は流れも速く、その忙しなさから業界を離れる人も多くいます。
新しいことを重荷に思わず、試してみようと思える精神かどうかが重要です。
3、発想したりすることが好きな人
ロジカルと逆の分野ですが、発想力は重要です。
数字を基に現状を把握し、それをクライアントに説明することまではロジカルな分野になります。
しかし、その数字を基に仮説を立てる作業は0から1を創る作業なので、発想力も必要になります。
ここで重要なのはバランス。
あくまでもロジカルに根拠のある発想ができる人が求められます。
4、ファーマーな人
直訳すると「ファーマー=農園主」ですが、要するにコツコツ育てることが好きな方です。
Webサイトの運用は100点が存在しない作業です。
目標を達成すれば、次の目標とゴールも存在しません。
しかも、中々成果がでるまで時間がかかる場合もあり、根気が必要です。
ゲームですぐに裏技を使いたがる人は向いてないような気がします。
5、ビビリな人
抽象的ですが、重要なポイントです。
自社ではなく、他社サイトを触ったり、他社のお金を預かって広告を運用したりするわけなので、ビビリくらいで丁度いいです。
また、上手く成果があがっていくと安心してしまうマーケッタもいます。
成果が上がっている時こそ、「これを維持するには?」「より安定させるには?」「これ以上に最大化するには?」とビビリは熟考するので、ハートに負荷がかからない程度のビビリ向きな仕事です。
Webマーケティングに向かない人
1、マニュアルが欲しい人
ここから向かない人ですが、マニュアルが欲しい人には向かない仕事です。上司や先輩マーケッタに対して、ひな鳥のごとく、口を開けて「教えて下さいスタンス」の人材は間違いなく伸びません。
なぜなら、今現場で活躍している多くのマーケッタは誰かに教えてもらっていないからです。
自分で調べて、自分で実行して、自分で失敗して、自分でリカバリする。
言い方に語弊はありますが、マーケッタはどれだけトライしてどれだけ失敗しているかで、価値が決まります。
もちろん、「こんな状態なので、こんなことを実行しようと思うが、どう思うか?」といった質問に関しては上司も受け付けてくれると思いますが、「何したらいいですか?」は上司もわからないので、答えようがありません。
失敗を恐れすぎてマニュアルを求めても、全く同じWebサイトがこの世にないのと同じように、必ず成功する方法論なんてありません。
2、数字が嫌いな人
過去に「数字ばっかり見てると頭痛がする」と部下に言われたことがあります。基本マーケティングは数字の世界なので、数字が嫌だという方は苦痛かもしれません。
3、我の弱い人
我が強すぎるのも良くないですが、クライアント様に対して意見を通せない人はマーケッタに向いていません。クライアント様の意見は取り入れる必要はありますが、自分の意見をしっかり持って、譲らない時は譲らない意思の強さとそれを伝えることができるコミュニケーション能力の高さはマーケッタにとって重要なポイントです。
これはもちろんクライアント様の意向を無視しろというわけではありません。
ただ、クライアント様の意見に度々流されるようであれば、ブレブレの運用になるので、双方にとって良い結果にはなりません。
4、ハンターな人
ファーマーとの対義語としてのハンター。刈り取る意識が強い人は中長期的に着実に物事をこなすWebサイト運用には向いていないかもしれません。
まず何より育てるという意識が重要です。
Webマーケッタの仕事が続く人、続かない人
私、個人的にはWeb業界のキャリアしかないので、他の仕事についてはわかりません。
ただ、採用面接では「なぜWebなのか?」は聞くようにしています。
なぜかというと、Web系の同業者交流会とかに行くと、よく出る話題が「採用と教育」
その中でも最も白熱した議論になるのが、「どんな人材が育つか」
人によって意見は様々なんですけど、共通する育つ条件としては「Webが好きかどうか」です。
私が新卒の頃のWeb業界はまだまだ特別な業界でした。
「インターネットの台頭でコミュニケーションが希薄になり、社会が破滅する!」とワイドショーのコメンテーターが普通に言ってしまうような時代です。
そんな業界に入ってくる新人はパソコンオタクか、勢いある業界で稼ぎたい奴ばかりでした。
ただ、10年強が経過し、今なおWeb業界に残っている人材は、少なからず「Webが好き」だったような気がします。
今や、中高生男子のなりたい職業1位が
「ITエンジニア・プログラマー ※2017年ソニー生命株式会社調べ」
というように、建設業界・金融業界と並んでIT業界はメジャーな業界となったわけです。
あくまで選択肢の1つ。
これは業界の成熟度としては望ましいことですが、一般的になったことから「Webが好きだから」という以外の人間も流入してきます。
そこで間違いなく言えるのはWebマーケティングは好きじゃないと続きません。
上手くいくことばかりではないので、上手くいかないと心も削られますし、クライアント様であるWeb担当者さんと一緒になってあーだこーだ言って一緒に苦しんで一緒に喜べる人でないと続けることは難しいと思います。
学生さんだと自分がそれに向いているかどうかの判断は難しいかと思いますが、自分が新しいモノ好きで、数字に抵抗がなく、交友関係は浅く広くというより深く付き合うことが多くて、コツコツ型だと思うなら向いているのかもしれません。
Webマーケッタになるには
最初に挙げたようにWebマーケティングをやってる会社に就職するのが一番早いです。
しかし、上記にあるように様々な分野があるので、まず自分はどの分野に興味があるのかを考え、その分野のWebマーケティングを提供サービスとして事業展開している会社を探すところから始めてみてはいかがでしょうか。
Web業界は常に人手不足です。
これは裏を返すと業界から出て行く人間も多いということです。
まだまだ成熟した安定感のある業界だとは言えないと思います。
「Webマーケッタになりたい!」の前に、一度「なぜWeb業界?」から考えてみるのも悪くないかもしれません。
でもやっぱり興味ある方はこちらからエントリーくださいw
デザイナーも超待ってる。