「ホームページ制作にWordPressを検討しているけれど、本当に最適なの?」そうお考えのあなたへ。
この記事では、数多くのホームページ制作を手掛けてきた制作会社が、WordPressでホームページを作る際のメリットとデメリットを解説します。
コストパフォーマンスの高さやデザイン・機能の拡張性、SEO効果といった利点から、セキュリティリスクや表示速度、専門知識の必要性といった課題まで、現場の視点から包み隠さずご紹介。
これを読めば、あなたのビジネスにWordPressが最適かどうか、賢い選択をするための判断基準が明確になります。
はじめに ホームページ制作とWordPressの現状
現代のビジネスにおいて、企業の顔とも言えるホームページは、顧客との接点や情報発信の重要な拠点です。
特に、オンラインプレゼンスの強化は、競争が激化する市場で勝ち残るための必須戦略となっています。
※オンラインプレゼンスとは ー Webサイト、SNS、ブログ、ネット広告などを通じて、企業やブランドがネット上で持つ認知度や存在感のこと。
そうした中で、ホームページ制作の現場において圧倒的な存在感を放っているのが「WordPress(ワードプレス)」です。WordPressは、CMS(コンテンツ管理システム)を利用しているサイトにおいては60%以上のシェアを占める、最も普及しているCMSとして知られています。
Graphaizeの報告では2024年時点で63.5%の市場シェアを誇り、W3Techsのデータによると、世界中のウェブサイトの約40%以上、CMS市場全体では62.7%を占めています。
かつてホームページ制作は、専門的なプログラミング知識や高度な技術が不可欠でしたが、WordPressのようなCMSの登場により、その状況は大きく変化しました。
現在では、個人ブログから大企業のコーポレートサイト、ECサイト、ニュースメディアまで、多種多様なウェブサイトで活用されています。
その汎用性と利便性の高さが、ホームページ制作の主流ツールとして選ばれ続ける理由と言えるでしょう。
WordPressでホームページを作るメリット 制作会社が評価する利点

ホームページ制作において、WordPressが多くの制作会社から支持されるのには明確な理由があります。
その最大の魅力は、コスト、機能性、そして運用面における多岐にわたるメリットに集約されます。
ここでは、制作会社の視点から見たWordPressの具体的な利点について詳しく解説します。
コストパフォーマンスの高さ 初期費用と運用費用
WordPressは、クライアントにとって初期投資を抑えつつ、高品質なウェブサイトを構築できるという点で、非常に優れたコストパフォーマンスを発揮します。
制作会社にとっても、効率的な開発が可能となるため、プロジェクト全体の費用を最適化しやすくなります。
オープンソースによるライセンス費用不要
WordPressの最大の利点の一つは、オープンソースソフトウェアであることです。
これにより、WordPress本体の利用にライセンス費用が一切かかりません。
これは、Adobe Commerce (旧 Magento) のような商用CMSや、独自開発のシステムと比較して、初期費用を大幅に削減できることを意味します。
過去にはMovabletypeといった国産のCMSが双璧を成していましたが、今ではそのMovabletypeのシェア率は0.3%。検索エンジンの仕様の変更も影響しているでしょうが、Movabletypeのライセンス費用のサブスクリプション有料化がシェア率に大きな影響を与えたのは間違いありません。
このコストメリットは、特に予算が限られている中小企業やスタートアップにとって大きな魅力となります。
豊富なテーマとプラグインによる開発効率化
WordPressには、プロフェッショナルなデザインを実現する多様なテーマ(デザインテンプレート)と、機能を追加するための豊富なプラグインが存在します。
これらを活用することで、ゼロからコーディングする手間を省き、開発期間を大幅に短縮できます。
制作会社は、既存のテーマをカスタマイズしたり、必要な機能をプラグインで補ったりすることで、開発工数を削減し、結果としてクライアントへの費用を抑えることが可能になります。
これにより、より多くのプロジェクトを手がけられるようになり、生産性の向上にも繋がります。
情報量の多さによる構築の効率化
制作会社にとって特に重要なポイントとして、挙げられるのは情報量の多さです。
お客様のご要望や制作会社がこうなった方が使いやすいといったカスタマイズが必要になった場合にまず「できる」「できない」そして「できる場合の具体的なやり方」の情報が多くネット上に存在しています。
それらの情報を参考にできるという点も制作会社としては重要なポイントになります。
デザインと機能の拡張性
WordPressは、デザインの自由度と機能追加の柔軟性において、他の多くのプラットフォームを凌駕します。これにより、クライアントの多様な要望に応じたウェブサイトを構築できるため、制作会社にとって非常に強力なツールとなります。
プラグインによる機能追加の容易さ
WordPressのプラグインは、サイトに新たな機能を手軽に追加できる拡張機能です。お問い合わせフォーム、ギャラリー、SEO対策、セキュリティ強化、SNS連携、多言語対応、さらには本格的なECサイト機能(WooCommerceなど)まで、数万種類ものプラグインが提供されています。これにより、制作会社はクライアントの具体的なビジネス要件に合わせて、必要な機能を効率的に実装できます。複雑な機能でも、既存のプラグインを利用することで、開発期間とコストを大幅に削減し、クライアントの要望に柔軟に対応することが可能です。
SEOに強い構造と集客効果
ウェブサイトの目的が集客である場合、検索エンジン最適化(SEO)は不可欠です。WordPressは、SEOに有利な内部構造を持ち、さらに強力なSEO対策ツールが利用できるため、高い集客効果が期待できます。これは、制作会社がクライアントに提供できる大きな付加価値となります。
検索エンジンに評価されやすい内部構造
WordPressは、デフォルトで検索エンジンがコンテンツをクロールしやすいように設計されています。クリーンなコード、セマンティックなHTML構造、パーマリンク設定の柔軟性など、SEOの基本的な要素が標準で備わっています。これにより、公開されたコンテンツが検索エンジンに適切に認識され、評価されやすくなります。制作会社は、この基盤を活かし、クライアントのウェブサイトが検索結果で上位表示されるための土台を構築できます。
SEO対策プラグインの活用
WordPressのSEO対策は、専用のプラグインによってさらに強化されます。
例えば、「Yoast SEO」や「All in One SEO Pack」といったプラグインは、タイトルタグ、メタディスクリプション、XMLサイトマップの生成、パンくずリストの設定など、SEOに必要な多くの設定を直感的な操作で行うことを可能にします。
これらのツールを活用することで、制作会社はクライアントのウェブサイトの各ページを細かく最適化し、キーワード戦略に基づいたコンテンツ作成をサポートすることで、検索流入の増加に貢献できます。
更新運用管理のしやすさ
ウェブサイトは公開して終わりではなく、常に最新の情報に保ち、運用していく必要があります。WordPressは、その更新運用管理の容易さから、クライアント自身でのサイト運営を強力にサポートします。これにより、制作会社は保守・運用にかかる手間を軽減しつつ、クライアントの満足度を高めることができます。
直感的な操作でコンテンツ更新が可能
WordPressの管理画面は、専門知識がない方でも直感的に操作できるように設計されています。テキストの編集、画像のアップロード、新しい記事の投稿、ページの追加など、ほとんどのコンテンツ更新作業をマウス操作と簡単な入力で行うことができます。
これにより、クライアントは制作会社に依頼することなく、自社でタイムリーに情報を発信できるようになり、ウェブサイトの鮮度を保ち、訪問者とのエンゲージメントを高めることが可能になります。
CMSとしての利便性
WordPressは、強力なコンテンツ管理システム(CMS)としての機能を提供します。ブログ記事、固定ページ、カスタム投稿タイプ、メディアファイルなど、様々な種類のコンテンツを一元的に管理できます。
これにより、制作会社はクライアントが将来的にコンテンツを増やしたり、サイトの構成を変更したりする際に、柔軟に対応できる拡張性の高いシステムを提供できます。
クライアント自身がサイトのコンテンツを容易にコントロールできるため、長期的な運用コストの削減にも繋がり、制作会社との良好な関係構築にも寄与します。
WordPressでホームページを作るデメリット 制作会社が指摘する課題

WordPressは多くのメリットを持つ一方で、ホームページ制作会社としてクライアントに提供する上で、いくつかのデメリットや課題に直面することもあります。これらの課題を事前に理解し、適切な対策を講じることが、プロジェクトの成功には不可欠です。
セキュリティリスクとその対策の重要性
WordPressは世界中で広く利用されているCMSであるため、サイバー攻撃の標的となりやすいという側面があります。制作会社は、このセキュリティリスクを常に意識し、適切な対策を講じる責任があります。
プラグインやテーマの脆弱性
WordPress本体のセキュリティ対策は日々強化されていますが、機能拡張のために導入されるプラグインやデザインを決定するテーマに脆弱性が潜んでいるケースが少なくありません。
特に、開発が停止されたり、更新が滞りがちなプラグインやテーマは、既知の脆弱性が放置されるリスクが高く、不正アクセスの温床となる可能性があります。
制作会社としては、信頼性の高い開発元が提供するプラグインやテーマを厳選し、その脆弱性情報を常に監視する体制が求められます。
定期的な更新と保守の必要性
WordPressを安全に運用するためには、WordPress本体、テーマ、そしてすべてのプラグインを常に最新の状態に保つことが不可欠です。
これらの更新を怠ると、セキュリティホールが放置され、マルウェア感染やデータ改ざんといった深刻な被害につながる恐れがあります。
制作会社は、これらの更新作業を定期的に実施し、セキュリティパッチの適用やシステムの健全性を維持するための保守サービスをクライアントに提供する、またはその重要性を説明し、クライアント自身での運用体制を構築する支援をする必要があります。
表示速度とパフォーマンスの問題
ユーザー体験やSEOにおいて、サイトの表示速度は非常に重要な要素です。
WordPressは柔軟性が高い反面、構成によっては表示速度が低下しやすいという課題も抱えています。
サイトの重さに影響する要因
WordPressサイトの表示速度が遅くなる主な要因として、多機能なテーマの導入や、必要以上に多くのプラグインをインストールすることが挙げられます。
これらの要素は、ページの読み込み時に多くのリソースを消費し、結果としてサイト全体の「重さ」につながります。
また、最適化されていない画像ファイルや動画コンテンツの多用、サーバーのスペック不足や設定の不備も、パフォーマンス低下の大きな原因となります。
制作会社は、これらの要因を総合的に分析し、クライアントのビジネス要件とパフォーマンスのバランスを考慮した最適なサイト構成を提案する必要があります。
表示速度改善のための専門知識
WordPressサイトの表示速度を改善するには、単にキャッシュ系プラグインを導入するだけでは不十分な場合が多く、コードレベルでの最適化やサーバー設定の調整といった専門的な知識と技術が求められます。
具体的には、CSSやJavaScriptファイルの圧縮・結合、画像の遅延読み込み(Lazy Load)、データベースのチューニング、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の活用、Webサーバーの設定最適化などが挙げられます。
制作会社は、これらの高度な技術的知見を持ち、GoogleのPageSpeed Insightsなどのツールを活用しながら、クライアントのサイト要件に応じた適切な表示速度改善策を講じる能力が不可欠です。
専門知識が必要な場面
WordPressは直感的な操作が可能ですが、すべての作業が容易というわけではありません。特に高度な要件やトラブルが発生した際には、専門知識が求められます。
高度なカスタマイズやトラブルシューティング
既存のテーマやプラグインでは実現できない独自の機能やデザインを求める場合、PHP、CSS、JavaScriptといったプログラミング言語を用いた高度なカスタマイズが必要となります。
これは、WordPressの内部構造やWeb開発全般に関する深い知識がなければ対応が困難です。
また、予期せぬエラーの発生やサイトが正常に動作しなくなった際のトラブルシューティングにおいても、エラーログの解析やデータベースの確認、サーバー環境の診断など、専門的なスキルが不可欠です。
制作会社は、これらの技術的な課題に対応できる開発体制と経験を整えておく必要があります。
学習コストの考慮
WordPressは初心者でもコンテンツ更新がしやすいCMSですが、セキュリティ対策、SEO対策、プラグインの選定と管理、バックアップ方法といった運用全般に関する知識を習得するには、一定の学習コストが発生します。
制作会社がサイトを納品した後、クライアント自身が運用を行う場合、これらの知識が不足していると、思わぬトラブルや機会損失につながる可能性があります。
そのため、制作会社は、納品時にクライアントへの丁寧なレクチャーや、具体的な運用マニュアルの提供を通じて、この学習コストを軽減し、円滑なサイト運用をサポートする役割が求められます。
専門業者への依頼が必要なケース
WordPressサイトの運用中に発生する、サーバーの障害、大規模なセキュリティインシデント、高度な機能追加や改修といった事態には、クライアント自身での対応が困難な場合がほとんどです。
このようなケースでは、WordPressに精通した専門の制作会社や保守業者への依頼が不可欠となります。
これにより、月額費用やスポットでの費用が発生するため、初期費用が安価なWordPressであっても、長期的な運用コストを見越した予算計画が重要となります。
制作会社は、これらの潜在的な運用コストについても、事前にクライアントに明確に伝えるべきです。
WordPress以外の選択肢を検討すべきケース
一方で、WordPressが必ずしも最適な選択ではないケースも存在します。制作会社として、以下のような場合はWordPress以外の選択肢を検討することをおすすめします。
極めて高度なセキュリティ要件が求められるシステム
金融機関や個人情報を厳重に扱うシステムなど、極めて高いセキュリティレベルが求められる場合、WordPressの利用は慎重に検討する必要があります。
WordPress自体はセキュリティ対策が講じられていますが、プラグインやテーマの脆弱性、定期的なアップデートの遅延などがリスクとなり得ます。
このようなケースでは、フルスクラッチ開発や、より堅牢なセキュリティ体制を持つ専用のシステムの導入が推奨されます。
大規模なトランザクション処理や独自の複雑なシステム開発
ECサイトの中でも、非常に大規模な商品数や複雑な在庫管理、独自の決済システムとの連携など、膨大なトランザクション処理や高度にカスタマイズされた独自のシステムが必要な場合は、WordPressの限界を超えることがあります。
WordPressのプラグインでは対応しきれないような、ビジネスロジックが複雑に絡み合うシステムの場合、専用のフレームワークを用いた開発や、SaaS型のECプラットフォーム(例: Shopify、Makeshopなど)の検討が適切です。
極端に表示速度やパフォーマンスが重視される特定のWebサービス
ミリ秒単位の表示速度がユーザー体験に直結するような、特定のWebサービスやアプリケーションにおいては、WordPressの標準的な構成ではパフォーマンスのボトルネックとなる可能性があります。
特に、多くのプラグインを導入したり、最適化が不十分なテーマを使用したりすると、サイトの表示速度が低下しやすくなります。
このような場合、静的サイトジェネレーターの利用や、より軽量なフレームワークでの開発、CDN(コンテンツデリバリーネットワーク)の積極的な活用など、パフォーマンスに特化したアプローチが必要となります。
非常に小規模でシンプルな静的サイト
数ページ程度の会社概要サイトや、更新がほとんど発生しない極めてシンプルな静的サイトであれば、WordPressの導入はオーバースペックとなる場合があります。WordPressはCMSとしての機能が豊富である反面、データベースやPHPの動作環境が必要となり、サーバーリソースを消費します。
このようなケースでは、HTMLとCSSのみで構築する静的サイトの方が、管理の手間やサーバー費用を抑えられ、高速な表示が期待できます。
制作会社を変える時のリスク
WordPressを語る上で、大切だけど軽視されがちなポイントがあります。
これはWordPressの問題ではなく、WordPress以外のCMSを導入する場合に発生する問題です。
それは多くの制作会社が扱えないという点です。
WordPress以外のCMSの販売をしている営業さんはこんなデメリットは話さないでしょうが、問題になるのは制作会社の切り替え時です。
多くの制作会社が扱えないということは、後釜の制作会社探しに苦労するということです。
もちろん良好な関係のまま、企業さまと制作会社が長くお付き合いできればいいとは思いますが、関係が悪化したり、制作会社が倒産したり、個人事業主さんと連絡がつかなくなった。っというケースはおそらく皆さんが思っている以上に多いです。
いち制作会社が独自開発しているCMSなんてほとんどの制作会社は敬遠しますし、先日弊社にお問い合わせいただいたMovabletypeを実装しているお客様は京都府内で10社以上に断られて、大阪まで足を伸ばして問い合わせしたとのことでした。
弊社ではMovabletypeを扱えるスタッフがいるので、対応させていただくことになりましたが、大阪で見つからなければ今のサイトに大きな不満はないけど、WordPressでリニューアルしなければならなかったということでした。
自社にあったCMSを探す作業もとても重要です。
しかし、WordPressでできることなのに、わざわざ別のCMS導入するリスクは十分に加味する必要があります。
まとめ
WordPressは、コストパフォーマンス、デザインと機能の拡張性、SEOに強い構造、そして更新運用のしやすさといったメリットから、多くのホームページ制作で選ばれる人気のツールです。
しかし、セキュリティリスク、表示速度の問題、専門知識の必要性、運用保守の手間といったデメリットも存在し、これらを理解した上での適切な対策が不可欠となります。
制作会社としては、柔軟性と費用対効果を重視する中小規模のコーポレートサイトやブログ、情報発信サイトなどにWordPressを推奨します。
上記に挙げたような極めて高度なシステム連携や厳格なセキュリティ要件等のどうしようもない場合のみ、別のCMSやフルスクラッチを検討すべきでしょう。
結果、結局ホームページ制作の現場ではWordPressは無難で優秀です。
かなりのレアケース以外はWordPressの選択を阻む理由にはなりません。
弊社ではWordPressのカスタマイズによるクローズドサイト(パスワード入力で入れる会員制サイト)や複雑な物件検索サイト、大型メディアポータルサイト、Web上での受発注を可能とするポータルサイト制作などの制作実績があります。
もしWordPressでは無理かな?という場合でも一度ご相談頂けましたら、「いける」「いけない」「いけるけどやめた方がいい」の回答はスピーディにできるかと思います。
ご質問・ご相談などありましたらお気軽にお問い合わせください

ホームページ制作
弊社では専門チームが徹底したヒアリングを元にお客さまの「ここが違う」「ここが強い」を明確にし、「届けたいターゲット」にアプローチするホームページを制作します。
経験に基づく導線設計でお客さまを取りこぼさない。売れるホームページをご提供します。
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