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今回はネットショップのちょっとした改善。
商品一覧の設定を変更したことで、売り上げを180%アップさせた例を軸に商品一覧の考え方をご紹介します。
商品一覧の何を変えたか?
簡単な話、一覧に10件表示だった表示数を50件に変更しただけです。
これだけで売り上げが2倍弱になるんだからネットショップは面白い。
しかし、増やせば売り上げ上がるならもっと増やそう!と100件表示にしたら売り上げは10件表示だった頃より10%ほど下がりました。
その辺を踏まえて一覧表示のバランスについて記載します。
商品一覧を軽視していないか?
ネットショップを運営されてらっしゃるWeb担当者さんは何度も自社のネットショップを閲覧するので、こんなもんだと思ってしまうことは多くあります。
その基本的なことの1つが商品一覧。
もちろんショッピングカートシステムに依存してしまうので、できることが少ないってのも1つの要因かと思います。
しかし、ネットショップは楽天のように直接商品詳細にランディングするのと違って、多くの場合が以下のような導線をたどります。
「トップページ」
↓
「商品一覧」
↓
「商品詳細」
上記からわかるように購入者のほとんどが商品一覧を経由するわけです。
その商品一覧はできないことが多い中でもベストを探る必要があります。
商品一覧の立ち位置を考える
まずちょっと脱線してしまいますが、「売れてるネットショップ」例は「売れてないネットショップ」の改善参考になるか?というと実はあまり参考になりません。
「売れてないネットショップ」が行うべきは最低限できていないといけないことをクリアすることです。
その最低限の1つが商品一覧の立ち位置です。
GoogleアナリティクスのPV数ランキングが
1位:トップページ
2位主要カテゴリの商品一覧
となっていない場合は、まず商品一覧を2位にすることが必要です。
売れていないネットショップは主要カテゴリの商品一覧が2位になっていなかったり、2位だったとしても3位以下と肉薄した数字を叩いていることが多いです。
その時点で、コアプロセス(積極的に誘導したい主要なユーザー導線)が機能していないと言えます。
まずはこのページビュー(PV)数なので、一度確認してみてください。
商品一覧の表示数のベストな数は?
一律に50件がベスト!ということはありません。
ではこの例としたネットショップはなぜ50件表示がベストだったのでしょうか?
考えられる要因は3つ。
表示スピードに左右される
一覧表示の数を増やす場合、画像の読み込みスピードによって、表示が遅れたり、随時読み込みすることによってカクカクした動きになってしまいます。
特に本件の例サイトはモバイルによる閲覧購入が85%を超えるため読み込みスピードは安定した環境でないことも考慮が必要でした。
単純に表示数を増やして売り上げが向上したので、私も「もっともっと」と100件にしましたが、軽率であったと言えます。
次のページボタンを押す確率
10件表示の頃と50件表示の頃の「次のページ」ボタンのクリック率を比較すると誤差範囲で大して変わりませんでした。
しかし50件表示と100件表示では「次のページ」ボタンのクリック率比較は100件表示は大きくクリック率を下げています。
これは次に挙げる要素にも関わりますが、100件表示の場合下層に位置する商品は見られにくくなったと言えます。
商品詳細の総PV数
表示件数を変更した際のアナリティクス上の最も大きな違いは商品詳細ページの総PV数です。
10件から50件に変更した際には商品詳細の総PV数が3.2倍にまで跳ね上がりましたが、10件表示と100件表示を比較すると0.85倍と減ってしまいました。
100件表示はユーザーの平均閲覧時間も短くなっていたことから、上記にある通り、表示スピード、ページ遷移のしやすさ等が影響していたと考えられます。
では商品一覧件数のベスト数は?
重要なのは現在がベストであるか否かを疑うことです。
このネットショップは、10件→50件→100件→50件→75件→50件と紆余曲折して、たまたま1回目の変更で当たった50件に落ち着きました。
自社ネットショップの最適な表示件数は?という議題に対して、トライ&エラーを繰り返す必要があります。
ちなみに別のネットショップでは180%ほどのインパクトは無かったですが、30件表示から紆余曲折の末、90件表示にさせ、15%ほど売り上げが上がっています。
制作後はあまりフォーカスが当たらない商品一覧ですが、一度現在が正解か否かを疑ってみてはいかがでしょうか?
弊社ではこういった簡単な部分から、複雑に入り組んだ解析データまで、ネットショップの売り上げアップに関するサポートを実施しています。
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