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※2018/07/25加筆・修正
※2021/08/10加筆・修正
ホームページを改善して問い合わせを増やそう!と意気込んでも、「まず何からすればいいのかもわからない」という方がほとんどなのではないでしょうか?
今回はとりあえず改善ポイントの絞りこみと、実施可能な施策内容についてまとめます。
ホームページ戦力を分類すると以下の3つ
- 集客数
- 回遊率
- コンバージョン率
極論、成果に繋がるホームページの要素はこの3つしかありません。
まずはどこが弱いのか知りたいという方は、以下記事で簡単に現状を知るための記事を書いていますので、ご一読ください。
では現状を知った上で、具体的に各項目ごとに実施可能な施策をまとめます。
集客力を向上させるホームページ改善施策
ホームページの集客力を向上させる方法は多くありますが、「新規ユーザー」にフォーカスを当てると以下の3つの施策が中心となります。
- SEO対策
- PPC広告
- SNS広告
各項目ごとに少し詳しく記載していきます。
SEO対策
ほとんどの方がこのホームページには自然検索、googleやyahooから検索して辿り着いているのではないでしょうか?
SEO対策とはgoogleやyahooといった検索エンジンでキーワード検索した際に、上位に出てくるように対策する施策を総じて SEO対策と言います。
SEO対策は内部対策と外部対策に大きく分けられます。
もしあなたが制作会社に「BLOGを書いてください」と言われているとしたら、それは内部対策の一環です。
一昔前は被リンク(リンクするではなく、リンクされる)を増やせば結構簡単に上位表示されました。
この被リンクが外部対策の中心です。※っていうかこれくらいしかない
しかし、最近はコンテンツマーケティングといったコンテンツの質(要するにページ内容や記事内容)が重要視され、内部外部をバランスよく施策する必要もあり、SEO対策の専門性が高くなっています。
ここで最もホームページ管理者が知りたいのは「じゃあ質の高いコンテンツって何?」だと思います。
コンテンツの質に関しては、書き出すととんでもなく深い話になってしまうので、ここでは割愛します。
このblogが詳しく書いてくれていますので、コンテンツの質に関しては以下を参照ください。
バズ部
https://bazubu.com/blogging101
PPC広告
とりあえず、下図を確認してください。
よく見るあの広告です。
googleならAdWords
yahooならリスティング広告
この広告も色々と種類がありますが、その詳しいことについてはこのblogがわかりやすくまとめてくれています。
seoラボ
https://seolaboratory.jp/ad/2016110950185.php
SNS広告
Facebook広告、twitter広告が代表的ですが、SNSに掲載される広告です。
ここまでの説明だと結局何をどうすれば・・・となってしまうかと思いますので、比較図を作りました。
デモグラフィックってのは性別年齢地域といったターゲットの特性に関する情報をセグメントしやすいかどうかを勝手に評価しました。
ターゲット(ペルソナ)がかなり詳細に絞られているようであれば、デモグラフィックを重視でもいいと思いますし、ニーズ重視であれば、キーワード重視なんかでもいいと思います。
詳細は以下記事を読めばわかりやすいかと思います。
Ferret plus
https://ferret-plus.com/7641
要するに結局集客力を強化しよう!となったとしても選択肢はそれほど多くありません。
現状を把握してアクセスの量もしくは質の改善が必要な場合は、上記を参考にしてください。
回遊率を向上させるホームページ改善施策
ここからはホームページに入ってきた後の話です。
回遊率ってのは結局のところ、ユーザがどれだけ興味を持ってホームページ内を動いてくれたか?です。
ここでも重視すべきは量と質。
アクセスの量について
量はセッション数で一目瞭然です。
ただ、この数字が多いのか少ないのかはわからないですよね。
もし最終ゴール(コンバージョン)の数が明確なのであれば、そこから逆算で考えると目安にはなると思います。
セッション数 × コンバージョン率 = コンバージョン数(最終ゴール数)
コンバージョン率が現時点で分かっているなら、その数字を入れたらわかると思いますし、現時点で1件もコンバージョンしていないということであれば、0.5%〜1%程度を当て込んでみればいいかと思います。
そしてもう一つの量がページビュー数です。
これはどのページが何回見られたか?の数値ですが、多ければいいって話ではありません。
見て欲しいページが見られているか?をしっかり確認しましょう。
アクセスの質について
アクセスの質を評価するのに最も適しているのは直帰率です。
アクセスし他のどのページも閲覧することなく去っていく非有効訪問数に関しては、ニーズずれ等の何かしらの問題が存在します。
直帰率改善に関するポイントは無数に存在するので、下記記事の中でもし必要そうな記事があれば一緒にご一読ください。
今すぐ取り入れられる集客力のあるブログ記事3つの書き方【直帰率編】
話をもどして回遊率について・・・
回遊率を向上させる改善施策もそれほど多くはありません。
- デザイン
- 構造(導線)設計
たった2つです。
デザインから話を進めます。
デザイン
ホームページデザインを修正もしくはリニューアルする判断は非常に難しいです。
10人が見て10人が良くないと判断できる場合は除きますが、デザインの良し悪しの判断は人によって様々。
「古いから」「なんかかっこよくない」「好きになれない」というのはイマイチ説得力に欠けますし、芳しくない現状が本当にデザインに問題であるからなのか、どうかは中々判断できません。
デザインリニューアルを実行するか否かの判断を決めかねている際に力を発揮する方法が【5秒印象調査】です。
少し掘り下げます。
5秒印象調査
御社のことを知らない人に5秒だけホームページトップページのスクリーンショットを見せます。
そして、以下の3点がしっかり伝わっているかどうか?を調査するのが5秒Webサイト調査です。
「何の会社か?」「どのような製品・サービスを提供しているか?」「なぜ見る必要があるか?(何ができる?してくれる?)」
この3要素をユーザが的確に理解してくれているようであれば、デザインリニューアルは必要ないかもしれません。
伝わっていないようであれば、ホームページのデザインに問題がある可能性を検討すべきです。
次に回遊率を向上させるもう一つの要素である構造設計を説明します。
構造(導線)設計
導線設計の改善について効果的なのはアクセス解析とユーザビリティテストです。
単純に使い勝手なので、導線の再配置など、検討要素の抽出はデザインよりわかりやすいでしょう。
しかし、ここで最も検討すべきはユーザビリティもそうですが、UX=ユーザーエクスペリエンスが重要な要素となります。
カタカナやアルファベットばかりで申し訳ないですが、少しUXについて触れます。
UX=ユーザーエクスペリエンス
直訳すると「ユーザ体験」
サービスや製品を通じてユーザが得られる体験を総称しています。
すごい曖昧で分かったような分からないようなキーワードですが、近年Web業界では最も注目を浴びているキーワードでもあります。
UX・UI・ユーザビリティは密接に関係していて、それについては後日このblogでも記述しますが、簡単にUXを説明すると、一流ホテルのコンシェルジュをイメージしてみてください。
ユーザが荷物を持っていれば運んで差し上げて、エントランスでキョロキョロしていたら何を探しているのか声をかけ、必要な物があるという依頼があれば用意する。
これをホームページ上で実践することがUXです。
ネットショップで商品を探す際に使いやすくわかりやすい検索導線。
ジーンズを購入する際に「自分の身体に合うサイズは・・」と検討するタイミングで都合よく表示されるサイズ表。
この商品を気に入っている場合はこんな商品もありますよ?とオススメするレコメンド機能。
等々。
日本的にいうと「おもてなし」でしょうか。
ニーズが多様化し、製品・サービスの飽和化が進んでいる現代だからこそ、競合との差別化に最も重要な要素だと言えます。
ちなみにこの辺を突き詰めているのがappleです。
iPhoneの最初の購入動機は「かっこいいから」かも知れませんが、スワイプの気持ち良さ、画面遷移の絶妙な動き等々、UXを突き詰めているからこそ、支持され続けています。
正直極端に使いにくかったりしたら、多少かっこよくてもユーザーはすぐに逃げてしまいます。
では、ホームページでUXを意識するには具体的にどのように思考すればよいのでしょうか?
ホームページのUXを考える上で重要なのは
「予測」と「先回り」です。
実際の対面販売や対面営業と違い、ホームページではリアクションすることはできません。
あくまでも一方通行な情報なので、このページを見た人は他にどんなページを見たいのか?どの順番で情報取得したユーザが最もテンション高くアクションにつながるのか?
その予測とそれに対応した先回りをできるだけフラットな目で検討することが重要です。
中々、企業の中の人には分かりづらいことで、弊社のような運用者も徐々に目が曇っていきますので、定期的な検討会議や、ユーザビリティテストが重要となります。
少し話がUXに逸れましたが・・
導線設計というと堅苦しいですが、ユーザーの動きを予測し、先回りしたボタン(リンク)配置、また知りたいであろう優先順位等を意識して思考することで、おのずと導線の品質は向上していきます。
コンバージョン率
上記までに記述した内容を改善できれば自ずと成果まで持っていけそうですが、中々そうもいかないのがホームページです。
結局、何のためのホームページかを考えるとコンバージョンさせるためのホームページですから、この営業で言うところのクロージングの部分にあたるコンバージョン周りは否応無しに重要です。
ここでの改善項目はたった1点
- EFO
この上記までの部分に問題がないと判断できるようであれば、ここでできるのはたった一つフォームの改善です。
皆さんもフォーム入力や買い物の入力が面倒すぎて途中でやめてしまったことはないでしょうか?
本当に必要な情報なのか?過剰な情報入力を強要していないか?その情報入力方法は適切か?エラー表示は適切なのか?
その辺りを改善することで、コンバージョン率が跳ね上がるケースは幾度も経験しました。
特にエラー表記は重要な要素です。
過去のユーザビリティテストでも入力エラーよりも入力エラーがどこなのかがわからないことの方がユーザにとってストレスであり、満足度=UXを著しく阻害するものでした。
入力項目等々はよく検討材料に上がりますが、エラー表記等も含めて検討し直してみることも重要です。
エラーだけに絞って少し補足すると、
入力ミスや入力漏れが生じた場合、フォームはエラーを返します。
そのエラーの表記方法がフォームを改善する上で最も重要なポイントとなります。
詳しくは以下記事の後半に記載していますので、気になる方はご一読ください。
ホームページ改善のポイントは3つしかないのまとめ
以上がアクセス解析からみるホームページの改善ポイントです。
結局は3点(中身は濃いけど・・)しか改善ポイントはありません。
重要なのは現状の問題を論理的に把握し、ユーザー目線で論理的に改善することです。
この3つのポイントに絞ってアクセス解析を実施し、仮説検証してみてはいかがでしょうか?
わかっていても中々手をつけられない。そんな時間が取れないという方は下記お問い合わせフォームよりお問い合わせください。